説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ときどきiPhoneを振る人を見かけますが、あれは何をしてるの?』という質問に答えます。

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軽く振る程度であれば、それはおそらく「シェイク」と呼ばれる操作を取り消す操作でしょう。シェイクに対応したアプリが大きめで速い揺れをキャッチすると、それが操作の取り消しかどうか訊ねるダイアログを表示します。そこで「取り消す」ボタンをタップすると、直前の操作が取り消されるしくみです。

取り消す処理は、アプリにより異なります。『メモ』や『メール』などで文字入力しているときにシェイクすると、直前に行った文字列削除を取り消そうとします。『メール』でメッセージをゴミ箱へ捨てた直後のシェイクは、ゴミ箱へ捨てた行為を取り消そうとします。取り消し処理となる操作はケースバイケースで、コピー/ペーストなどの操作も含まれます。

だから、苦労して入力した文章を誤って削除してしまったときには、慌てず騒がずiPhoneを軽く振ってみましょう。コツッという軽い振動とともに「取り消す」ダイアログが現れ、直前の操作(この場合は文章の削除)を取り消してくれます。

ただし、この「シェイク」は少々危険です。軽く振ったつもりが勢いあまって手を飛び出し、ディスプレイを割ってしまうという惨事を招くことがあるからです。iPhoneがシェイクと判定するのは、大きめで速い揺れですから、ソファやクッションなど柔らかめのものに少し勢いをつけてコツンとぶつけるくらいで十分なのです。特に屋外では、カクテルでも作るかのように律儀にシェイクすると悲惨なことになりかねません。

ところで、取り消しが気に入らない場合は、もう一度iPhoneをシェイクしてみましょう。今度は「取り消す」にくわえて「やり直す」ボタンが加わったダイアログが現れるはずです。これで「取り消しを取り消す」ことができます。

  • iPhoneを振っている人がいたら、直前の操作を取り消そうとしている可能性大です