5月18日(米国時間)、Vimの最新安定版となるVim 8.1の公開が「Vim 8.1 released : vim online」において伝えられた。今回のリリースはマイナーバージョンアップと位置づけられ、バグ修正と機能追加が実施されている。追加された機能としては、Vimウィンドウ内部でターミナルの実行がサポートされた点が注目される。この機能はVim 8.0で導入された非同期機能を利用して実装されている。

Vim内ターミナルウィンドウの活用方法として、次の例が紹介されている。

  • 編集中にmakeなどのコマンドを実行する。コマンドの実行結果は随時更新され進捗を見ながら編集を実施することが可能
  • 一連のコマンドを実行したい場合にはシェルを起動して操作を行う
  • ターミナルデバッガプラグインを使うことでVim内でデバッガを操作可能。ssh経由でログインしていて別のターミナルを開くことができない場合など、この機能が便利
  • Vim内ターミナルウィンドウ実行例その1

    Vim内ターミナルウィンドウ実行例その1

  • Vim内ターミナルウィンドウ実行例その2

    Vim内ターミナルウィンドウ実行例その2

マイナーリリースだが、Vim内ターミナル機能が実装された点は注目される。この機能は複数のターミナルを開くことができないような環境で特に重宝するが、これ以外にもさまざまな使用方法が考えられる。