トレタが運営するトレタデータサイエンス研究所とエム・データは3月13日、飲食店や飲食関連企業へのビッグデータおよび人工知能(AI)の活用推進を目指し、共同研究を進めるための基本協定を締結したことを発表した。
トレタが飲食店を対象に提供している予約/顧客管理サービス「トレタ」は、大量の予約データや飲食店利用者の属性データなど、飲食領域においてビッグデータを蓄積。一方のエム・データは、関東・中京・関西エリアの地上波21局で放送されたTV番組・TV-CMの放送内容をテキスト化・データベース化した「TVメタデータ」の提供により、放送内容を24時間/365日視聴し、「いつ、どこで、誰が何を、どのように、何秒間」放送されたのかを記録したデータを保有している。
同社によると、TVコンテンツは人々の飲食行動(飲食店の予約行動、料飲内容の選択など)に大きな影響を与えているとみられ、これにトレタに蓄積された予約ビッグデータを掛け合わせることにより、消費者の外食行動の因子分析や飲食店予約の需要予測など多岐にわたり可視化していくことができるという。
両者では、TV番組・TV-CM等の放送内容を考慮した飲食店への予約・来店行動分析を行い、これを踏まえ、「いつ・どのくらいの来客数が予想されるのか」などの需要予測を自動化することで、食材の仕入れ・スタッフのシフト調整などの最適化を促し、さらなる飲食店の経営支援を目指す。