Global Mobility Service(GMS)と西京銀行は2月13日、与信審査通過枠を拡大するFinTechオートローンを日本国内で提供するための業務提携を締結したと発表した。

提携により西京銀行は、GMSが提供する自動車のエンジン遠隔起動制御やGPS位置情報の特定を可能にするIoTデバイス「Mobility-Cloud Connecting System(MCCS)」を活用した自動車購入希望者に向けたマイカーローンの取り扱いを全国で開始する。

「MCCS」は自動車の位置情報を特定すると共に、安全に自動車のエンジン遠隔起動制御行いセンシングを可能にするシステム。クラウドとデバイスを常時接続させ、インターネットに接続されていない自動車などのモビリティを、後付けでコネクティッド・モビリティにする。

GMSは、自動車の遠隔起動制御を可能にする独自開発のIoTデバイス「MCCS」と「IoTプラットフォームシステム」を活用し、従来は与信審査に通過することができなかった人々へ、金融機関がオートローンを提供することを可能にしたFinTechサービスモデルを構築し、フィリピンや周辺国に提供してきた。従来のマイカーローンと異なり、同装置を活用してエンジン遠隔起動制御によるローン返済の促進など与信管理業務の高度化を実現し、顧客属性情報のみに依存しない"モノ(MCCS搭載車両)の価値"を基準とした新たな与信審査モデルを構築するという。

  • IoTを活用した自動車の与信サービス

    協業イメージ図

この取組みにより、これまで利用が難しかった若年層や年金を受給している高齢層などを中心に幅広い層に対してファイナンスを提供できると考えており、西京銀行は、GMSのFinTechサービスモデルを活用し、国内全域においてオートローンを提供していく予定だ。

西京銀行とGMSの提携により実現するマイカーローンは、GMSの提携先としてMCCSを取り扱う全国の自動車販売店にて、MCCSを搭載した自動車を購入する際に利用可能になるという。