Xperia Z Ultraを選んだ理由
au版に決めた最大の理由は「FeliCa」だ。Wi-Fi版と(並行輸入の)SIMフリー版もNFCをサポートするが、FeliCa対応ではないため「おさいふケータイ」としては使えない。小柄なぶんiPad miniより外へ持ち出す機会が増えるとすれば、SUICAやEdyカードを持ち歩かずにすむFeliCa対応端末のほうがありがたい。
Felica対応はAndroid端末であれば"お約束"の範囲内、当然ながら最新のAndroidタブレット/ファブレットも検討したが、Xperia Z Ultra sol24はディスプレイの色域が広い。BRAVIAの技術を生かした「トリルミナスディスプレイ for mobile」は色再現領域が広く、鮮やかな赤や深い青を表示できる。モバイル向け超解像技術「X-Reality for mobile」も、SONYグループ製品ならではのアドバンテージであり、期待が高まる。
それに、iPad miniの画面はアスペクト比4:3だが、Xperia Z Ultraは16:9。iPad miniでテレビ視聴アプリを利用すると、画面の上下に未使用領域ができてしまうが、Xperia Z Ultraならば余さず表示できる。前述した広色域技術と超解像技術が組み合わされれば、かなりイイ感じのモバイルテレビ端末になるのでは? という読みだった。
最大のメリットは、microSDXCカードスロットを装備していることかもしれない。1枚あたりの最大容量は64GBで交換の手間はかかるが、実質的に無限大のストレージ領域を手にすることができる。圧縮音源ならばともかく、仕事柄容量が嵩みがちなハイレゾ音源を持ち歩くため(DSDともなると1曲につき数百MBはザラ)、64GBでは心もとない。音楽のみならず、録画済テレビ番組を持ち出すための領域にも使える。
これはうれしい偶然だが、マイカーに備え付けのカーナビ前面に置いてみたところ、ぴったりハマることが判明。テレビチューナの後付けが難しいため(可能だがかなりの出費になる)、車内でのビデオ再生は諦めていたが、あっけないほど簡単に解決した。背後にある本来の画面が隠れてしまうので運転中には取り外すことになるが、カーナビ周辺に余分なアタッチメントを装着せずに済むので、これだけでも導入した甲斐があるというものだ。