KDDI(au)は3月17日、auのスマートフォン向けサービス「auスマートパス」の会員数が1,000万人を突破したことを明らかにした。2012年3月1日にサービスの提供を開始してから丸2年で大台に到達し、国内最大級の有料会員サービスとなった。充実したコンテンツや豊富な会員特典などでユーザーから支持を集め、現在も会員数を増やし続けているauスマートパス。本稿で改めてサービスの概要をおさらいしていこう。

auスマートパスの会員数が1,000万人を突破した

auスマートパスってどんなサービス?

auスマートパスは、KDDI(au)が月額372円(税抜)でiOS/ Android端末向けに提供しているサービスだ。スマートフォンのアプリやWebアプリが取り放題になるほか、アーティストや企業との提携による会員特典、セキュリティ対策やデータバックアップ、端末修理補償といった安心面でのサポートなどが提供されている。同社では、auスマートパスを生活に密着した「いろんなラッキー」がやってくるサービスとして訴求している。

アプリの取り放題、写真のバックアップ、音楽や映像コンテンツの視聴、電子書籍の購読など様々なサービスがauスマートパスを通じて提供されている

スマートフォンでauスマートパスアプリを起動させると、ニュースや天気、エンタメや占い、電車遅延などの情報がひと目で確認できるタイムラインUIが表示される。auスマートパスの会員特典もここに流れるようになっている。

auスマートパスの利用イメージ。シンプルかつ遊び心あるデザインが特徴

特典情報には星マークが付いており、約30分に1回のペースで"ラッキー"を受け取れる仕組みだ。例えばコンビニやファストフード店などで利用できる無料引換券や割引クーポンなどがそれにあたる。1年間使うと15,000以上の"ラッキー"に遭遇できるという。

利用イメージ。タイムラインUIにより、ニュースや天気、エンタメや占い、電車遅延などの情報がひと目で確認できる。"ラッキー"な特典情報には星マークが付く

このほか、様々な企業と業務提携することで、独自の特典を提供している。例えば、ぴあとの連携では、会員限定のチケット先行予約・音楽ライブ・映画試写会と言ったサービスを提供している。また、auショッピングモールでは、人気ブランドコスメが最大半額となる会員限定セールも実施。これらの特典情報は日々更新されていく。直近の数か月を振り返っても2013年10月には伊勢丹、H.I.S、一休などと提携してサービスの拡充をはかったり、2014年2月には「進撃の巨人 for auスマートパス」の提供を開始したりと、話題に事欠かないのが、このauスマートパスだ。

なおKDDI(au)では、利用者への感謝の気持ちを込めて2014年4月にキャンペーンを実施するという。キャンペーンの詳細は「auスマートパス」サービスサイトで確認してほしい。

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今回、会員数1,000万人を突破したauスマートパス。2012年にスタートした比較的新しいサービスだが、好調に利用者を増やしているようだ。各社の2013年度決算発表資料によると、Yahoo! プレミアム会員が967万ID(2013年12月末時点)、niconico プレミアム会員が211万人(2013年9月末時点)、クックパッド プレミアム会員が110万人超となっており、他社の大型Webサービスの有料コンテンツの会員数をすでに凌いでいることがわかる。

スマートフォン向けに提供されているサービスを楽しめる工夫が随所にこらされているauスマートパス。会員数が急増しているのもうなずける話だ。今後は、こうしたキャリア独自の提供サービスの差異がキャリア選びの1つの基準になってくるのではないだろうか。

(執筆:大石はるか)