米Appleは、第4四半期におけるiPhone 5cの生産量について、減産を求めるオーダーをアジアのサプライヤーに対して行った模様だ。ウォールストリート・ジャーナルやロイターなど複数の海外メディアが現地16日に報道した。

iPhone 5c

ロイターによると、iPhoneの製造を請け負う台湾のPegatoronでは、第4四半期におけるiPhone 5cの生産を20%以上減産するように、Appleから求められたという。本件に詳しい関係者の話として伝えた。また、ロイターではウォールストリート・ジャーナルの報道を引用する形で、台湾のHon Haiも、同期間におけるiPhone 5cの生産量を3分の1減らすように要求されたとしている。

iPhone 5cが発売されて、はや1カ月が経とうとしている。AppleではiPhone 5c単独の販売数量を公表しておらず、売れ行きについては不明。また、今回の減産報道や販売店での在庫などがiPhone 5cの売れ行きを示す決定的な材料にはならないが、一連の報道をみる限り、状況は思わしくなさそうだ。

不人気として報じられる大きな理由に"価格"がある。iPhone 5cは当初、iPhoneシリーズの廉価版としての役割を期待されていたが、メーンターゲットとみられていた中国での販売価格は、16GBモデルが4488元(約7万2,000円)と、スペックのわりに値段が高いといった声が挙がっている。また、iPhone 5sとiPhone 5cの価格差は少なく、その差は16GBモデルで800元(約1万2,000円)と少ない。

実際、売れ行きが思わしくないのであれば、cシリーズを根付かせるために、スペック面、価格面、もしくはその両方の見直しに迫られそうだ。