デザイン面の変化ばかり注目されがちなiOS 7だが、標準装備のアプリは操作性についても見直しされている。たとえば、『Safari』の検索バーはアドレスバーに統合され、『ミュージック』が前面に表示されていないときの操作は新設のコントロールセンターから行うようになった。

それらの変化は、iOSデバイスをより使いやすくするための工夫と考えられるが、なかには混乱を招きそうなものもある。ユーザインターフェイスの変更は、すんなり受け入れられるユーザとそうでないユーザが生じてしまうことを避けられない。iOS 7もまた然りだ。

『カレンダー』も大きく変化した。Retinaディスプレイの精細さを生かし、年間カレンダーを表示できるようになった点は改良といえるが、使い慣れた「リスト」画面が消えた。数日先までの用事(イベント)を抜粋して表示するというシンプルな機能だが、日単位のカレンダーを左右へフリックして確認するのは手間がかかる。リストの復活を願うユーザは少なくないことだろう。

しかし、心配はいらない。iOS 7の『カレンダー』では、検索画面がリストの機能を兼ねるのだ。画面右上の虫メガネボタンをタップすれば、操作時点で表示されている日付付近のイベントリストが表示される。画面を下方へスクロールすれば、1週間以上先のスケジュールも確認できる。「リスト」というボタンはなくなったが、このしくみさえ覚えておけばiOS 7へ移行しても混乱しないはずだ。

操作手順をカンタン解説

1 『カレンダー』から「リスト」ボタンは姿を消したが、リスト表示に相当する画面モードは検索ボタンから呼び出すことができる

2 このように、検索時の画面が以前のリストモードとほぼ同じデザインになっている

(提供:iPad iPhone Wire)