米Googleは22日(現地時間)、Android用モバイルブラウザ「Chrome」のバージョン27をリリースした。スマートフォンでの自動フルスクリーン表示、検索におけるOmniboxの表示のシンプル化など、主にユーザーインターフェイスを改善したアップデートになっている。

バージョン27は、スマートフォンでWebページを表示している時に下部へとスクロールすると自動的にツールバーが消えてフルスクリーン表示になる。効率的に画面全体をWebコンテンツに利用できる。逆に上部へスクロールするとツールバーが現れる。

スクロールするだけで自動的に全画面表示に

左は従来の2つのボックスが並ぶ検索結果、右は2つのボックスをOmniboxにまとめたバージョン27の検索結果

これまでOmniboxで検索を行うと、検索語ボックスを含むGoogle検索ページが開き、Omniboxには検索URLが表示されていた。v27は検索後にOmniboxが検索語ボックスのように機能する。2つあったボックスが1つになるため、検索結果ページがすっきりと見やすくなり、検索語の編集や検索の絞り込みを行いやすくなった。

これらのほかタブレットでは、「戻る」ボタンを長押ししてタブの閲覧履歴を確認できるようになった。

Googleは間もなくiOS向けChromeのアップデートも提供するという。新版はOmniboxが音声検索に対応する。iOSのSiriのように話し言葉による質問にも答えてくれる。他のアプリとChromeの連係も実現する。他のアプリがリンクをChromeで開くオプションを提供できるようになる。またキャッシュ使用の効率化によって、データ通信が低速な時のWebページの再読込みが速くなるという。

間もなく登場するiOS向けChromeの新版は音声検索に対応する