基本的な文書については、それほど問題なく表示されることが確認できたので、次に少しハードルを上げ、レイアウトを考慮した文書の互換性について確認したい。ここで確認するのは、文書を見やすく表示する際に欠かせない機能である、段組み設定や箇条書き、文字囲み、文字に設定された蛍光ペン、文書内に挿入されたクリップアート等だ。さらに、1つの文書で紙の向きを「縦」・「横」混在で設定してある。この部分もきちんと表示されるか確認してみたい。

文字の囲み線、文字の網掛け、クリップアート、文書内に設定した段組み、段区切りは問題なく表示されていることが確認できた。また、蛍光ペンについても問題なく表示された。

ただ、互換性とはあまり関係がないが、Wordでは蛍光ペン設定してある部分を[検索]機能を使用してジャンプすることができるため、確定していない部分に蛍光ペン設定をしておき、「検索」して「置換」することができるのだが、残念ながら、JUST Note側ではこの機能は使用できないようだ。

段組みを設定すると自動で設定されるセクション区切りもそのまま保たれている。また、セクション区切りの前後で用紙の設定を変更している部分(前はA4縦、後はA4横)についても、表示方法がWordが紙を中央に揃えて表示、JUST Noteは左揃えで表示と違っているものの、印刷すれば同じ設定になることが確認できた。

そのほか、箇条書きもシンプルなものであれば問題ない。ただ、オリジナルの図形を使った箇条書き文書を開いたところ、うまく表示されなかった。箇条書きについては、オリジナルな図形を使用して作成したWord文書を利用する場合には注意が必要なようだ。

左がWord、右がJUST Note。箇条書きも、Wordの記号の候補で表示されるシンプルなものであれば問題ないことは確認できたが、Word側で図形を設定し、独自の行頭記号を作成している場合には、記号が表示されなかった