先日199ドルへの値下げでクリスマスシーズン商戦に立ち向かうことが発表されたカナダのResearch In Motion (RIM)のタブレット製品「BlackBerry PlayBook」だが、こんどはさらにサーバ製品購入者(企業)に対して無料でPlayBookを進呈するキャンペーンを行って話題になっている。

これは「BlackBerry Move up to More」と呼ばれるキャンペーンの一環で、10月12日から12月31日までの間に「BlackBerry Enterprise Server v5」を購入またはアップグレードしたユーザーに対して、キャンペーンページにその旨を登録することで無料のPlayBookを入手できるというもの。BlackBerry Enterprise Server (BES)は企業システムとBlackBerryを連携させるサーバ用ソフトウェアで、これによりメール/連絡帳連携やファイル共有、端末のリモート管理など、BlackBerryを用いた企業システムへのアクセスが容易になる。もっとも、BES自体はライセンスしだいだが単体で数百万円単位の価格の製品のため、個人ユーザーが気軽に導入できるものではないのだが……。なおRIMではこのほか、企業向けに「2台購入したユーザーにもう1台PlayBookを無料進呈 (Buy Two Get One Free)」というキャンペーンも展開しており、PlayBookの拡販にかなり積極的に動いている様子がうかがえる。

「BlackBerry Move up to More」キャンペーンの告知

またPlayBookだが、このタイミングでAdobe Flash PlayerならびにAIRの最新アップデートを含んだ「BlackBerry PlayBook OS v1.0.8.4985」の提供が開始されている。BluetoothならびにWi-Fi機能が改善されているほか、いくつかのバグフィクスが行われているという。モバイル向け事業からの撤退が発表されたAdobe SystemsのFlashだが、少なくとも現行バージョンでのアップデータ提供は確約されている。販売についてあまり芳しくない話題が続くPlayBookにとって、こうした継続的な販売努力とサポートは、ユーザーに一定の安心感をもたらすことだろう。

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Research In Motion (RIM)