ユニデンは22日、デジタルコードレス電話機「DECT3080」シリーズを発表した。発売は12月10日。シリーズには、子機2台タイプ、子機1台タイプの2製品がラインナップされており、同社のショッピングサイト「ユニデンダイレクト」での価格は、子機2台タイプが1万5,980円、子機1台タイプが9,980円となっている(現時点では未掲載)。

10月26日に正式に認可されたDECT方式の国内第1号モデル「DECT3080」。電波の干渉が少ない1.9GHz帯を使用することでクリアな通話を実現する。本体色は、写真のブラックのほかにホワイトのカラーが用意されている

DECT3080シリーズは、国内第1号となる「DECT方式」のデジタルコードレス電話機。一般的なデジタルコードレス電話機では、2.4GHz帯の電波を使用している。この帯域は、無線LANやBluetooth、電子レンジなど、さまざまな機器が使用しており、機器どうしで電波が干渉し、ノイズが乗ったり、通信が不安定になったりするケースがある。DECT方式が使用する電波は、1.9GHz帯。国内で一般的に使用されている機器で1.9GHz帯を使用するものは、PHSなどとなっており、干渉の心配が少ない。また、DECT方式にはPHSに使用されていないチャンネルも2つ割り当てられており、DECT3080シリーズとPHSとが干渉を起こした場合でも、自動的にPHSと干渉しないチャンネルに切り替わるようになっている。DECT方式は、ヨーロッパや北米では普及が進んでいるが、国内では、10月26日に制度が改正されたことにより、初めて利用可能となった。DECT3080シリーズは、DECT方式に対応した国内第1号のモデルということになる。

DECT3080シリーズは、通常の通話機能のほかに、留守録(最大約12分/59件)、漢字表示が可能な電話帳(5グループ/100件まで登録可能)、着信鳴り分け、ネームディスプレイなどの機能を搭載する。また、子機どうしでの通話も可能で(子機は最大6台まで使用可能)、増設子機は、1台6,980円で販売される。

本体サイズは、親機が178(W)×47(H)×101(D)mm、子機が48(W)×160(H)×24(D)mm。質量は、親機が約228gで、子機が約111g。子機の充電時間は、約15~20時間で、フル充電の場合、連続で約10時間の通話、約168時間の待ち受けが可能だ。