最初にロケーションとして選択したのは第2次エリア内にある山手線、総武線の24駅。エリア内では大久保駅が抜けてしまったが、これは筆者の見落としで意図はない。電車で移動しながらホームで無作為に空いているベンチを見つけて着座し、送受信速度が計測できる「RBB Speedtest」で3回ずつ計測を実行。島式ホームの場合挟まれた線路上に電車がいない事、対面式ホームの場合には対面の2本の線路に電車がいない事をルールとした。

例外として山手線ホームにベンチの無かった池袋駅はホーム北側の階段の柵部分にPCを固定して計測、新宿駅も山手線ホームにはベンチが見あたらなかったため、特急発着用ホームに移動して休憩所内で計測している。半地下構造の目黒駅では降り立った場所が道路下の部分でXGPがまったく繋がらなかったため、地上が見上げられる位置に移動して計測した。

表は3回ずつ計測したものの平均速度だ。XGPは受信平均で7.57Mbps、送信4.49Mbpsとなり、御徒町では受信最高の14.7Mbpsを記録し、平均でも14.42Mbpsと安定して14Mbpsを上回った。24駅中5駅で平均10Mbpsを上回っている。

山手線、総武線の24駅で速度を計測

もっとも受信速度ではUQ WiMAXが半数の12駅で平均10Mbpsを上回り、全駅平均でも9.17MbpsとXGPを上回る。すでに山手線駅構内などには小型基地局も配置済で、基地局展開で先行しているとはいえ、理論最大値の受信最大40Mbpsは伊達ではないという所だ。

余談だが新宿駅の休憩所にはこのようなステッカーが貼られていた。UQ WiMAXも本サービス開始に向けて余念が無い

送信速度は多くの駅でXGPがUQ WiMAXを上回った。UQ WiMAXは「RBB Speedtest」では送信速度があまり高くでない傾向があるのは把握しているが、他のベンチマークサイトと比較して半分以下という事は無い。平均で見てもXGPの4.49Mbpsに対してUQ WiMAXは1.01Mbpsと4倍以上の開きがある。送信に関してはXGPの圧勝と言えるだろう。