オーディオテクニカは22日、インナーイヤーヘッドホン「ATH-CKS70」「ATH-CKS50」「ATH-CK300NS」を発表した。発売は6月19日で、価格は、ATH-CKS70が8,925円、ATH-CKS50が5,040円、ATH-CK300 NSが3,675円となっている。

2つのチャンバーと、イヤピースの2つのポジションで低域の再生能力を向上させた「ATH-CKS70」

ATH-CKS70と同じ構造を採用する「ATH-CKS50」。ただし、ハウジングの素材は、ATH-CKS70のアルミに対して、ATH-CKS50では樹脂となる

フィット感の高さが特徴のATH-CK300に追加されたネックストラップタイプの「ATH-CK300NS」

ATH-CKS70/50は、ソリッドベースシステムの採用により、低域の表現能力を高めたヘッドホン。ソリッドベースシステムは、ハウジングに2重の空気室(チャンバー)を設けることで低域を増強するサブチャンバーメカニズムと、イヤピースを通常のポジションと、より低域表現を強めるポジションとの2種類の方法で取りつけ可能な2ポジションポストから構成されており、迫力ある低域再生を実現する。

これまで同社では、ヘッドホンのサウンドの方向性は、原音に近づけることを目標にし、色付けなどをしてこなかったとのことなのだが、聞く音楽のジャンルなどによっては、より低域再生能力を求めるユーザーも増えてきているとのことで、今回のモデルでは、そうしたユーザーに向けて、同社としては初めて低域に振ったチューニングを施しているという。

ATH-CKS70/50の2モデルは、機構的には違いはなく、両モデルの差はハウジングに使用されている素材のみとなっている。ATH-CKS70のハウジングはアルミ製で、ATH-CKS50のハウジングは樹脂にメッキ処理を施したものだ。これによる音の違いだが、ATH-CKS-70のハウジングに使用されている素材のほうが音の跳ね返りがよく、低域だけでなく全域にわたって伸びのよいサウンドとなっているため、ATH-CKS50のほうが、低域の出方が強いように感じられることがあるとのことだ。

ATH-CK300NSは、昨年6月に発売されたATH-CK300をネックストラップタイプにしたモデル。ATH-CK300は、ハウジング部分に装備された、不要な振動を抑制するためのメタルリングや、従来モデルに比べて高いフィット感などを特徴とするモデルだ。

ATH-CKS70 ATH-CKS50 ATH-CK300NS
ドライバー 12.5mm径 12.5mm径 8.8m径
出力音圧レベル 106dB 104dB 100dB
再生周波数帯域 5-24000Hz 5-24000Hz 20-20000Hz
最大入力 100mW 100mW 40mW
インピーダンス 16Ω 16Ω 16Ω
質量(コード除く) 約8g 約8g 約3g
コード長 1.2m(Y型) 1.2m(Y型) 0.6m(ネックストラップ型)