フラッシュメモリのほか、携帯電話開発用ボードも展示 - Spansion

Spansionのブースでは、同社のフラッシュメモリテクノロジ「MirrorBit」ならびに携帯電話機向け65nmプロセス採用フラッシュメモリソリューション「MirrorBit Eclipse」の紹介を行っていた。

MirrorBitは、1つのメモリセル内の物理的に異なる場所に2つの情報を記憶できる多値技術で、フローティングゲート方式に比べ、クリティカル工程数を40%削減できるほか、歩留まり習熟期間の短縮や欠陥密度の削減スピード向上、ロジック回路との親和性などの特長を持つ。

また、MirrorBit Eclipseは、読み出し速度に優れるNOR型フラッシュメモリ「MirrorBit NOR」と、大容量化の容易なORNAND型フラッシュメモリ「MirrorBit ORNAND」、4ビット/セル技術採用フラッシュメモリ「MirrorBit Quad」を1ダイに集約したもの。「NORの優位性と高速ライト機能を組み合わせ、フレキシブルなコードおよびデータストレージを実現するソリューション」(Spansion)としており、これを用いることによりメモリサブシステムの部品コストを従来比で30%以上削減することが可能となるほか、設計の柔軟性を高めることが可能とのことである。

このほか、同社では、携帯電話開発ボードである「Spansion PACE(Productivity, Adaptive Communication, & Entertainment:発音はペイス)」の展示も行っていた。PACEは、Symbianのほか、Windows、Linuxなどでの開発に向けたボードで、メモリをドータボードの形式でボードに搭載する。メモリの種類はDRAM、NOR、NAND各種対応しており、スタックすることで複数のメモリを搭載することも可能となっている。

日本ではNTTドコモ、ソフトバンクモバイル向けに多く用いられており、今後はau向けにも提供して行きたいとした。

携帯電話開発ボード「Spansion PACE」