「国産よりもペット先進国のフードの方が安全」という意見もありますが、国産にもおすすめのプレミアムドッグフードがあります。
このページではそんな国産プレミアムフードの選び方と、国産でおすすめのプレミアムドッグフード7選をご紹介します。
このページを読めば、愛犬に最適なドッグフードが見つかりますよ。
もくじ
国産のプレミアムドッグフードを選ぶ3つのポイント
- 原材料の産地も分かると安心!
- 避けられる添加物を使っていないフードがおすすめ!
- 人間が食べられる品質の原材料を使っているかチェック
国産のプレミアムドッグフードを選ぶ時は、上記の3つがポイントになります。なぜこの3つがポイントになるのか一つずつ分かりやすくご紹介しますね。
原材料の産地も分かると安心!
日本の法律では、日本で最終工程(ドライフードなら成形した国)を行えば原産国を日本と表示できます。
つまり、全て輸入した原材料であろうと最終工程を日本で行えば国産と表示できます。もしかしたら食品衛生の感覚が気になる隣国の原材料を使っているかもしれません。
これらの不安を解消するためにも、原材料の産地も公開してくれていると安心ですね。
避けられる添加物を使っていないフードがおすすめ!
国産のプレミアムドッグフードを選ぶ時は、できるだけ不要な添加物を避けることをおすすめします。
基本的に添加物は健康に問題がない使用量が決められているので過度に気にする必要はありませんが、不要な添加物もあるのでそういったものは避けると良いでしょう。
酸化防止剤やビタミン・ミネラルなどの栄養素はドッグフードに必要不可欠な添加物です。でも、合成された着色料や香料、保存料は避けられます。
そもそも犬の嗜好性に色合いは関係ないので不要ですし、香料は〇〇パウダーなど天然由来の成分ということが分かると安心ですね。
酸化防止剤もBHAや没食子酸プロピルなどの合成成分の他に、ミックストコフェロール(ビタミン)やローズマリー抽出物などもあります。
合成成分の方が高酸化力が高いので、コストを抑えるために大袋を買う場合は合成成分の方が良い場合もあります。(それでも開封後1ヵ月を目安に食べきりましょう)
保存料は水分量の多いセミモイスト(半生)タイプの腐敗を防ぐためによく使われますが、ドライフードでも稀に使われていることがあるので注意したいところです。
人間が食べられる品質の原材料を使っているかチェック
【プレミアムドッグフード】は造語で、特にこれといったルールや決まりがある訳ではありません。
ただ、プレミアムドッグフードとして販売している商品の特徴を見ていると、「人間品質の原材料を使用」という内容が多く見られます。
ペットフードの原材料には肉骨粉(肉骨粉、肉粉、臓器粉、骨粉、血粉、乾燥血しょう、その他の血液製品、加水分解たん白質、蹄粉、角粉、皮粉、魚粉、羽毛粉、獣脂かす、第2リン酸カルシウム、ゼラチン・コラーゲンなどを含む総称)などが使われることもあります。
プレミアムフードは一般的なフードに比べると値段も高い傾向があるので、原材料の品質にこだわった分値上がりしていると考えると納得ですね。
肉骨粉を使っていてプレミアムフードとして販売している商品を私は見たことがありませんが、プレミアムフードを探すなら原材料の品質もチェックするようにしましょう。
国産で評判の良い市販ドッグフード20種類を徹底比較!
商品名 | 原材料の産地 | 添加物 | 原材料の品質 |
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ポンポンデリ |
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ナチュロル |
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UMAKA(うまか) |
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このこのごはん |
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ヤムヤムヤム (チキンドライタイプ) |
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馬肉自然づくり |
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コンボ ドッグ ピュアドライ 国産鶏肉・野菜ブレンド |
不明 | ||
グリーンプラス (チキン) |
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ワンラックナチュラル (ゴールド) |
不明 | ||
愛犬元気 (ビーフ・緑黄色野菜・小魚入り 全成長段階用) |
不明 | ||
いぬのしあわせ (小粒 1歳から) |
不明 | ||
ウェルケア (トイプードル専用) |
不明 | ||
家族のごはん すき焼味 |
不明 | ||
グラン・デリ (カリカリ仕立て 成犬用 味わいビーフ入り セレクト) |
不明 | ||
柴専用 (チキン味) |
不明 | ||
ドットわん (牛ごはん-Red mind-) |
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ビタワン |
不明 | ||
ビューティープロ (成犬用 1 歳から) |
不明 | ||
和の究み (小粒1歳からの成犬用) |
不明 | ||
ベストバランス (カリカリ仕立て トイ・プードル用) |
不明 |
※栄養価は20商品のたんぱく質・脂質・エネルギーの平均より2つ以上高いか低いか
国産で評判の良い市販のドッグフード20種類を比較しました。
プレミアムフードだけでは20商品を集められなかったので、プレミアムフードとして販売していない商品も含んでいますので予めご了承ください。
次に比較結果をふまえて、おすすめの国産プレミアムドッグフード7種類をまとめました。
国産のおすすめプレミアムドッグフード7選!
ここで紹介する7種のドッグフードは上段でご紹介した「選ぶ3つのポイント」の他、穀物と動物性原材料の割合や価格、お腹に配慮した成分や軟骨成分の有無など様々な要素を考慮した上で高く評価した商品となります。完全さを保証するものではありません。
ポンポンデリ
価格(税込) | 通常価格:3,980円(1袋) 定期初回価格:2,980円(1袋) 定期価格:6,960円(2袋) |
内容量 | 800g |
100gの単価※ | 約372円 |
エネルギー(100g中) | 351㎉ |
使っている穀物 | 玄米、大麦、黒米、赤米 |
評価 | 5.0 |
※初回定期コースの100g単価(税込み&送料込み)
ポンポンデリは腸内環境に配慮した小型犬に特化した腸活フードです。原材料は全ての産地を公表しているので安心して食べさせられます。
メインには九州産の地鶏を使用し、ビール酵母以外の原材料は全て人間が食べられるヒューマングレード品質です。また着色料や香料など避けたい添加物は不使用で作られています。
ヒトの食品工場と同じ衛生基準を採用した国内工場で製造されている点も安心で、穀物は小麦やコーンなどを避け、食物アレルギーに配慮したものを厳選して使用しています。
小型犬に多い「目元」や「アレルギー」に配慮したオリジナルレシピで、国産のプレミアムフードとして最もおすすめです。
UMAKA(うまか)
価格(税込) | 【通常】4,980円 【最安値】3,984円 |
内容量 | 1.5kg |
100gの単価※ | 約332~265円 |
エネルギー(100g中) | 345㎉ |
使っている穀物 | 大麦、玄米、米ぬか |
評価 | 4.9 |
※価格は2021年9月8日公式サイトにて調査
UMAKA(美味華)も国産でおすすめのプレミアムドッグフードです。メインには九州の華味鳥という地鶏を使用する贅沢ぶり!
他の原材料も国産にこだわり、一部のミネラルやサプリメントのみ輸入ですが、中国産の原材料は不使用です。
合成の酸化防止剤や着色料など避けたい添加物は不使用ですし、穀物もアレルギーに配慮したものを厳選して使用しています。
ナチュロル
価格(税込) | 通常価格:3,000円 定期最安値:2,100円 |
内容量 | 850g |
100gの単価※ | 約352~247円 |
エネルギー(100g中) | 400㎉ |
使っている穀物 | グレインフリー(穀物不使用) |
評価 | 4.9 |
※価格は2021年9月8日公式サイトにて調査
※小粒1kg~普通5.45kg入りの100g単価
ナチュロルもおすすめの国産プレミアムドッグフードです。ナチュロルでは香料や着色料などの添加物以外にも副産物など32品目不使用で作られています。
なので、原材料は全て人間も食べられるヒューマングレード品質ですし、穀物を使わないグレインフリー仕上げになっています。
過去は原材料全ての産地を公表していたんですが、現在は見れなくなっています。(「著者の体験談を見る」から以前公表していた産地をできますが、過去の情報となるので予めご了承ください。)
このこのごはん
価格(税込) | 通常価格:3,500円 定期価格:2,980円 |
内容量 | 1.0kg |
100gの単価※ | 約350~298円 |
エネルギー(100g中) | 342㎉ |
使っている穀物 | 大麦、玄米 |
評価 | 4.9 |
※価格は2021年9月10日Amazonにて調査
このこのごはんも国産でおすすめのプレミアムドッグフードです。原材料は国内で調達の難しいパパイヤとモリンガ以外は国内産を使用しています。
保存料や着色料などは不使用で、酸化防止にはビタミンEを使用しています。原材料はもちろんヒューマングレードで安心して食べさせられます。
このこのごはんも「目元」や「便臭」などに配慮し、食物繊維が豊富な原材料や乳酸菌などを配合しています。
ヤムヤムヤム チキン ドライタイプ
価格(税込):内容量 | 232円:50g 1,579円:500g 2,954円:500g×2 5,478円:2kg 10,108円:2kg×2 |
100gの単価※ | 約273~252円 |
エネルギー(100g中) | 342㎉ |
使っている穀物 | 大麦、玄米 |
評価 | 4.7 |
ヤムヤムヤムも国産のおすすめプレミアムドッグフードです。チキン ドライタイプをレビューしましたが、他にもやわらかい半生タイプもあります。
原材料は全てヒューマングレードで合成酸化防止剤や保存料などは不使用です。原材料はできるだけ国産にこだわっていて、使用量の多いものに関しては産地を公表しています。
特に、半生タイプはアゴの力が弱いシニアや子犬におすすめで、半生タイプによく使われる保存料も使っていないのでおすすめです。
馬肉自然づくり
価格(税込) | 1袋通常:3,000円 1袋定期:2,400円 3袋通常:7,695円 3袋定期:6,840円 |
内容量 | 1.0kg |
100gの単価※ | 約300~256円 |
エネルギー(100g中) | 399㎉ |
使っている穀物 | 玄米、大麦、黒米、きなこ、米ぬか、おから、ハト麦 |
評価 | 4.5 |
※価格は2021年9月10日に公式サイトにて確認
馬肉自然づくりも国産でおすすめのプレミアムドッグフードです。原材料全ての産地を公表しているので安心して食べさせられます。
もちろん添加物も不使用で、着色料や香料などの他に栄養添加物も不使用です。そのため総合栄養食ではありません。
原材料はもちろんヒューマングレードで高価な馬肉を使っている珍しいフードです。個人的には総合栄養食ではない点が気になりました。
ドットわん 牛ごはん-Red mind-
価格(税込) | 539円:120g 1,914円:500g 10,340円:3.0kg |
100gの単価※ | 約449~344円 |
エネルギー(100g中) | 365㎉ |
使っている穀物 | 豆腐おから、玄米、小麦胚芽 |
評価 | 4.5 |
ドットわんの「牛ごはん-Red mind-」も国産でおすすめのプレミアムドッグフードです。
原材料は全てヒューマングレードで、産地も全て公表しています。さらに、栄養添加物を加えずに総合栄養食の基準を満たしている点は素晴らしいです。
ただ、原材料を見るとお肉よりもおからの使用量が多い点が気になりました。
国産のプレミアムフードならポンポンデリがおすすめな理由!
- 小型犬成犬用に特化したフード
- 腸内環境に配慮した”小型犬に特化した腸活フード”
- 鰹節と鶏ガラスープたっぷりで食いつきにも期待できる
- 国産無添加(保存料、着色料、酸化防止剤、香料)
- 原材料は人間も食べられるヒューマングレード品質(ビール酵母以外)
- 獣医師監修の総合栄養食
- 小型犬に多い「涙やけ」「アレルギー」「毛並み」へ配慮したレシピ
- 食品工場と同じ衛生基準を採用した国内工場で製造
上記の他にもおすすめポイントはあるんですが、私が涙やけの対策にポンポンデリをおすすめする理由を8つに絞りました。一番のポイントは「腸内環境に着目した腸活フード」という点です。
成犬用とすることでオールステージ用とは違いヘルシーに仕上がっていて、低脂肪&中タンパクにしたことでお腹に負担をかけにくいバランスになっています。
総合栄養食なのでお水とポンポンデリだけで、小型の成犬が必要な栄養を全て補うことができます。小型犬用ではありますが中型~大型の成犬も食べられますよ。
原材料はビール酵母以外全て人間も食べられるヒューマングレード品質で、風味アップの鰹節と旨みの鶏ガラスープで食いつきにもこだわっています。
食物アレルギーに配慮した穀物を使用している他、小型犬に多いトラブルに配慮した独自のレシピになっていて、国産で最もおすすめのドッグフードです。
国産ドッグフードは危険?安全性はどう見たらいいの?
- AAFCO(全米飼料検査官協会)
- FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)
- NRC(全米研究評議会)
海外の方がペットに対する法律が厳しく、そういった国のフードの方が安全という考え方もあります。
ただ安全性という意味では原産国よりも「原材料の質(ヒューマングレードか?オーガニックか?)」や「添加物の有無」などを見ていけば十分な気がします。
それよりも、ペットフードやペットの健康に関する研究を行っている団体のほとんどが海外ということが問題でしょう。
日本もAAFCOの栄養基準を基に2009年から「ペットフード安全法」が施行されましたが、あくまで先進国を手本にしているのが現状です。
2016年にAAFCOがガイドラインをアップデートしたのに対して、NRCも2017年にガイドラインをアップデートしています。ヨーロッパではFEDIAFが一般的ですね。
なので、個人的には国産だから危険/安全というのはメーカーによる部分(原材料や添加物の有無など)が大きく、一概には言えないと考えています。
国産の安いドッグフードでおすすめが知りたい!
「動物性原材料よりも穀物の使用量が多くても良いのか?」によっておすすめできるフードの数が大きく変わります。
安い国産フードに共通しているのは動物性原材料より穀物の使用量(重量)が多い点です。
犬は人間との長い暮らしで肉食寄りの雑食動物に進化したと言われていて、加熱調理した(アルファ化した)穀物なら消化・吸収できます。
ただやはり、犬が必要とするたんぱく質や脂質といった栄養素の多くは動物性食材に含まれています。なので、個人的には安くても動物性原材料の多いフードがおすすめです。
これを考慮すると、ウェルケアは価格帯の割にお肉の使用量が多くておすすめです。
ドッグフードは国産と外国産どちらが良いの?
個人的には海外の方がペットフードやペットの健康に関する研究が進んでいるので、外国産のドッグフードがおすすめです。
過去は分かりませんが現在では「ペットフード安全法」があり、この法律は製造・輸入・販売に適用されています。
つまり、国産でも海外産でも安全性において一定の基準を満たしたものが国内に流通しています。
ですが、ドイツではペットフードも人間が食べられる原材料を使わなければいけない法律があります。(規則 178/2002/EC)
また、ヨーロッパでは添加物だけでなく、原材料が育った土地や使った農薬などもチェックしています。
これらを考えると安全安心の最低基準は海外、特にヨーロッパの方が高いように私は感じています。
まとめ
ここでは国産でおすすめプレミアムドッグフードと選び方をご紹介しました。
「プレミアムドッグフード」にはこれといった決まりがないので、メーカーによって内容が様々です。国産のドッグフードもヒューマングレードの原材料を使い、不要な添加物の入っていない良質なものがあります。
「プレミアム」という部分にとらわれず、「国産のプレミアムドッグフードを選ぶ3つのポイント」を参考に安心してあげられるフードを探してみて下さい。
最後に、下記のボタン先では本当におすめめできるドッグフードを50商品の中から厳選して紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
具体的な例としては、ドライやソフトドライタイプであれば押し出し成型工程(エクストルーダー)、ウェットタイプではレトルト殺菌工程、練り加工タイプであれば練り成型工程などが、該当します。なお、包装、詰め合わせ等は、最終加工工程に含まれません。