

小林 行雄(TECH+編集長)
1990年代後半、大学で電子工学を学ぶ傍ら、秋葉原でPCパーツの販売に従事した後、2000年代前半に半導体・FPD業界専門誌の編集記者に転身。主に半導体デバイスに関するアーキテクチャ、製造プロセス、製造装置、材料分野を中心に担当。2008年1月に、毎日コミュニケーションズ(現マイナビ)の運営するオンラインメディア「マイコミジャーナル」に移籍。以降、半導体業界を中心に、半導体の適用範囲の拡大とともに、スーパーコンピュータ、自動車、ロボット、産業機器、宇宙、AIとフォロー範囲を拡大してきた。2021年のビジネス情報メディア「TECH+」立ち上げに併せて編集長に就任して以降も、技術の進化を肌で体感するべく前線にて、技術の変化をウォッチしている。

「まず、必ずカタログスペックを見ます。そして、必ずしも一番性能が高いモデルを選ぶのではなく、スペック対価格を考えて取捨選択を行います。そのうえで、何年先まで使えるかを考えるのです。当たりまえといえばそれまでですが、自分に適したものを、長く、できるだけコストパフォーマンスが高いかたちで使いたい……、日ごろ業務で使うITを考えているからこそ、コスト意識は自ずと高い傾向がありますし、プライベートで使うものに対しても“つい”その視点は介在してきますね」(小林)
業種や業界、企業の大小を問わず、ITに関連する業務は用途や目的、結果に応じた要求スペックに対し、適切な予算配分が求められるものだ。そこで培われた経験は、スマートフォン選びにも反映され、“使われないハイスペック”を良しとしない。買い換えまでの期間を考慮し、ある程度のバッファを持たせたうえで、必要十分なスペックを判断する傾向にあるという。
これを踏まえ、小林はarrows Alphaを「テック系の人にとって、十分に選択肢に入るモデル」と評価。次にあげる5つのポイントにあると話す。なかでも、「最初にチェックする」というCPUの処理能力を小林は重視しているとのことだ。
1.普段使いを快適にする
ミドルハイクラスの処理能力
「MediaTekのDimensity 8350 Extremeが搭載されています。これはミドルハイクラスの処理能力を備え、最新の3Dゲーム以外ではハイエンドクラスと遜色ない性能を出してくれるものです。そして、注目すべきは価格。8万円台の実勢価格で、このレベルの性能が期待できるというのは、私としては間違いなく“買い”要素の1つになりますね」(小林)
近年スマートフォンでの採用が急速に増加しているMediaTekのDimensityシリーズは、台湾の半導体メーカーであるMediaTekが提供している。現在、同社のCEOを務めているのはTSMCの元CEOである蔡 力行(Rick Tsai)氏だ。かつては安価なSoCの開発が中心だったが、現在はそのイメージから脱却し、ハイエンドクラスでも確かな存在感を放っている。
2.大容量メモリとストレージ、
microSDスロットを搭載

「メモリ:12GB、ストレージ:512GBというのもリッチ。いま、世界的な需要の増加により、メモリの価格が高騰しています。すでにPC業界には多大な影響を及ぼしており、受注を一時停止するメーカーも出てきています。スマートフォンもメモリを大量に使用していますから、2026年以降、本格的に影響が出てくるでしょう。このタイミングでこの容量を搭載している点は大きな魅力です」(小林)
2025年現在、ミドル~ミドルハイクラスの搭載メモリは8GB、ストレージは256GBが主流。これに対し、ハイエンドクラスはメモリ:12~16GB、ストレージ:512GBを搭載していることもあり、価格は10万円を超えるのが一般的だ。
メモリ価格が高騰するなかで、2026年に発売される製品はメモリやストレージのサイズが抑えられるか、本体価格が高騰することが予想される。「仕事柄メモリの価格が高騰する背景には、AIの普及、それにともなうデータセンターへの需要の高まりが存在していることは否が応でも見聞きします。今後もこのトレンドはつづくでしょうし、AIの活用が“いったいどこまで?”といえば、それはまだわからず、用途の広がりやAIを使う私たちの要求がどこまでいくのか……、いまのところ検討も付かない状態です。2026年以降、十分なメモリ、ストレージを搭載した製品を“手ごろな価格”で手に入れることは困難になることは明白で、PCを含めたデジタルデバイスの買いどきは“いま!”いつ手遅れになってもおかしくないでしょう」と小林はいう。
SIMカードの背面にmicroSDを差し込むことができる
さらに小林は、「microSDスロットを搭載していて、2TBまで拡張できる点も良いですね。microSDカードの価格も上昇すると思いますが、それでも比較的安価にストレージを拡張することができます。近年はmicroSDスロットが省かれる傾向が強かったのですが、これからmicroSDスロットを搭載するスマホがまた増えてくると思います」と一定期間使われることが意識された点も評価する。
3.日常生活を止めない堅牢性

「生活に必要な情報を集約したときに、プラス要素になるのが堅牢性の高さです。いまやスマホは単なる情報端末ではなく、決済にも認証にも使います。どんなときも手放せない。また、日常的に使うということは改札を通過するときなど、半ば無意識に使っているともいえ、それゆえに雑に扱ってしまうときもあります。だからこそ、いかなる状況、シーンにおいても壊れにくい製品を選ぶようにしていますね」(小林)
arrows Alphaの大きな特徴には、世界最高水準(※1)の堅牢性があげられる。アメリカ国防総省の軍用品調達基準・MIL規格23項目に準拠(MIL-STD-810H)しているほか、FCNTでは堅牢性を実現するための13に上る独自試験を行い、その様子を公式YouTubeチャンネルで公開しているほどだ。さらに、IPX6/IPX8/IPX9に対応した防水性、IP6Xに対応した防塵性も併せ持ち、いざとなったら泡ハンドソープや食器用洗剤で本体を丸洗い(※2)することも可能な耐薬品設計も備えている。
4.“セカンドスマホ”としても
活用しやすい設計
手にフィットしてバランスを損なわないarrows Alphaのサイズ感
自身も含め、「テック系の人たちは必要に応じてスマホを使い分けていることが多い」という小林。ハイエンドのスマートフォンで負荷の大きいタスクを行い、セカンドスマホで日常のタスクを処理するといった使い分けがポピュラーなのだという。
スマートフォンに重い処理を行わせると、必然的にバックグラウンドで別のタスクを動作させるのは難しくなり、バッテリーの消費も激しくなる。小林も、通話やメール、マップ機能やヘルスケア機能、タッチ決済やQRコード決済などはあえてセカンドスマホに集約しているとのことだ。
「昨今では少なくなった約156×72×8.8ミリというサイズ感、約188グラムという軽さは、セカンドスマホとしても使いやすいと思います。しかもカメラ部分が重すぎないので、重量バランスが良いですね。最近のスマホが持つ機能的な特徴にカメラ性能を謳うメーカーは少なくありません。でも、そうなるとカメラ部分の重量が重くなり、手に持ったときのバランスが悪い印象があります。対して、arrows Alphaは持った瞬間のフィット感が良く、落としてしまう心配もせず操作できる感覚を覚えました。それだけでなく、2日持ち(※3)が謳われている5,000mAhバッテリーや、90W充電器で1%から100%まで約35分という超急速充電(※4)も備えており、セカンドスマホとしてはとてもアリだと思います。2台持ちなら、1台はハイエンドではなく、持ちやすくて軽く、バッテリー持ちが良い端末が使いやすいんですよ。その方がコストパフォーマンスも良いわけですしね」(小林)
5.日本メーカーならではの
馴染みやすさと安心感、AIへの期待
よく使う機能が集められた「オススメ機能」など、
日本人ならうれしい設計がなされている
「AI機能がこれからどれだけ進化するかにもよりますが、3回のOSバージョンアップ、5年間のソフトウェアアップデートが保証されています。この2~3年先でも不自由なく使える安心感はコストパフォーマンスに直結しますし、スマホ本体の価格がただでさえ高騰しているなかにおいて、心強い点だと感じます。日本市場へ長く製品を投入しているarrowsブランドだからこそだと思いますが、日本人が馴染みやすいUIには素直に好感が持てます」(小林)
ハードウェアがまだまだ使用できる状態でも、OSのバージョンアップが終了してしまうとセキュリティやアプリ対応の面からスマホは一気に陳腐化してしまう。そのような状況を踏まえ、近年はAndroid端末のOSアップデート期間が延長傾向にあり、arrows Alphaも発売開始(2025年8月28日)から5年間にわたりセキュリティ更新を保証している。長期間にわたって使用できるという安心材料になるだろう。
また富士通の血脈を継いでいるFCNTだけに、日本人に馴染みやすいUIが採用されている点もポイントだ。さらに日本独自のAI機能も注目したい。
「FCNTが独自開発しているarrows AIには、日本人向けの機能が多く盛り込まれていますよね。たとえば2025年の11月にリリースされた“通知を要約”する機能。母国語、私たちにとっては日本語での状況判断や細やかニュアンスの読解は、その国独自のものですから、海外製のAIでは対応が難しいのです。もちろんベースはグローバルなLLMになりますが、フロントの部分の作り込みで差別化されるのが理想だし、そういう機能を載せてくれることには好感が持てますね」(小林)

「テック系の人は、良い性能を安く手に入れることを好みます。arrows Alphaは、基本要求を快適にこなすことができ、軽くて持ちやすく非常に頑丈、バッテリーも持つし充電も早い。しかも、日本人向けのUIやAIを備えています。セカンドスマホの話をしましたが、メインのスマホとしても十分に活躍するでしょうし、それを実勢8万円台という価格で手に入るコストパフォーマンスの高さは、半導体市場の動向を考えても“いましかない!”買い替えのチャンスに最もマッチした1台といっても過言ではありません。また、使いやすさや馴染みやすさといった点においては、家族にも薦めやすい製品だと感じました」(小林)
世界的な部品不足や原材料費・輸送費の高騰、止まらない円安に加え、この冬にはフラッシュメモリの価格急騰という大きな出来事もあり、「快適かつ安心して長く使えるスマホ」を「コストパフォーマンス高く」手に入れることは今後困難になることが想定される。対して、arrows Alphaは小林のいう「長く戦えて、コストパフォーマンスに優れた製品」として、“いま、この価格で”手に入る数少ない選択肢の1つといえるだろう。
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