株式取引を始めるためには、まずは証券会社に口座を開く必要があります。
証券会社は、それぞれ手数料やサービスが異なるもの。
少額取引がメインの人に向く証券会社もあれば、NISA口座での取引がオトクな証券会社もあります。
自分の投資スタイルに合う証券会社を選びましょう。
また、口座開設時に特定口座を選ぶのか一般口座を選ぶのかで、確定申告にかかる手間が違ってくることにも注意が必要です。
自分にはどちらがよいのかよく考えておいてくださいね。
この記事では、証券会社の選び方から具体的な口座開設方法、一般口座と特定口座のどちらを選ぶべきなのかについても解説します。
これから証券会社に口座開設をしようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
どの証券会社を選ぶ?ポイントは3つ
株式取引をするには証券会社に口座を開設する必要があります。
証券会社を選ぶにあたって、抑えておくべきポイントは次の3つ。
- 手数料
- 取扱商品
- 投資情報
それぞれ詳しく見ていきましょう。
証券会社を選ぶポイントその1:手数料の安さ
株を売買するには取引手数料がかかります。
できれば取引手数料は安く抑えたいですよね。
手数料体系は証券会社によって異なります。
自分がどれくらいの金額・頻度で取引するつもりなのか想定して、手数料が安くなりそうな証券会社を選ぶのがポイントです。
国内株式の取引をメインで考えているのであれば、「楽天証券」「SBI証券」の2社をおすすめします。
この2社には、なんと手数料無料のプラン※があるんです。
楽天証券、SBI証券とSMBC日興証券の「ダイレクトコース」の手数料を比べてみましょう。
証券会社 | 約定金額20万円まで | 約定金額100万円まで |
---|---|---|
楽天証券 | 0円 | 0円 |
SBI証券 | 0円 | 0円 |
SMBC日興証券 | 198円 | 880円 |
手数料の差は、ほんの少しの差のように見えますが、積み重なると大きな差に。
楽天証券、SBI証券は、手数料無料のプランがあり、もっともおすすめできる証券会社です。
本サイトでは楽天証券の紹介ページがあるので、詳細を知りたい人は行ってみましょう。



「【証券会社の選び方】初心者が口座開設するならここがおすすめ!」もおすすめ。
こちらでは、ネット証券8社と店舗型証券4社の手数料を価格帯別や取引口座別に比較しています。
また、NISA口座の開設を考えている人におすすめなのが、NISA口座での株式取引手数料が無料になる証券会社。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
- auカブコム証券
2024年からは新NISAも始まりました。非課税期間が無期限になったり、つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能になったりと使い勝手がよくなっています。
NISAについて知りたい人は【NISA(ニーサ)とは?株初心者が知るべきメリットとデメリットを読んでみてください。
証券会社を選ぶポイントその2:取扱商品のラインナップ
証券会社で取引できる商品は、国内株式、海外株式、単元未満株など多岐にわたります。
しかし、どの証券会社でも同じ商品を扱っているわけではありません。
外国株が購入できない証券会社もあれば、国内株福証や札証の単独上場銘柄が買えない証券会社もあるのです。
自分が購入したい商品があるのなら、その商品を取り扱っているかどうか、ラインナップはどうなっているのか、チェックしておく必要があります。
外国株を購入したい人には、SBI証券やマネックス証券がおすすめ。
この2社の外国株の取り扱いを比べてみましょう。
証券会社 | 取扱国 | 米国株取扱銘柄 |
---|---|---|
SBI | 9カ国 | 5,400銘柄以上 |
マネックス証券 | 2カ国 | 5,000銘柄以上 |
SBI証券は、米国株・中国株に加えて、韓国、ロシア、ベトナムなど多くの国の株を買うことができます。
マネックス証券は、投資先は米国株と中国株に限られますが、取り扱い銘柄は豊富。
マネックス証券の詳細ページはこちら。



外国株の取引手数料もチェックしておきましょう。
その他、外国株や国内取扱市場、投資信託購入の可否、単元未満株など、ネット証券8社の取扱商品については、「【証券会社の選び方】初心者が口座開設するならここがおすすめ!」で紹介しています。
自分が投資したい商品があるかどうか、確認してみてくださいね。
証券会社を選ぶポイントその3:投資情報の豊富さ
ネット証券では、店舗型証券のように専任の担当者がついてくれることはありません。
投資の判断はすべて自分でする必要があります。
そんなとき便利なのが、ネット証券各社で提供してくれる、専属アナリストによるレポートや投資情報。
これらの情報が充実しているかどうかも、事前にチェックしておきましょう。
SBI証券や楽天証券では「会社四季報」が無料で閲覧できるのでかなりおすすめ。
SBI証券は、ネットオンラインセミナーが充実していたり、プロが語るマーケットレポートも読むことができたりと、株式投資に関する情報が豊富です。
たくさんの情報を利用して自分で勉強したいという人は、SBI証券に口座を開設することを検討してみてください。
SBI証券の特徴を知りたい人は紹介ページも是非読んでみてください。



ネット証券8社の投資情報コンテンツについては、「【証券会社の選び方】初心者が口座開設するならここがおすすめ!」でも詳しく説明しています。
ちなみに、取引ツールを重視する投資家も多い。覚えておけよ!
特定口座と一般口座はどちらを選ぶべき?
希望の証券会社が決まったら、口座開設の手続きに入る前に、特定口座と一般口座のどちらを選ぶか決めておきましょう。
口座の種類は次の3つ。
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
未公開株を購入するために、一般口座を開設する人はいるが、多くの人には関係のないことだ!
一般口座は、自分で年間取引報告書を作成して確定申告をする必要があります。
かなり手間がかかり、メリットもないのでおすすめしません。
特定口座では、年間取引報告書は証券会社が作成してくれますが、確定申告が原則不要な「源泉徴収あり」と、確定申告が必要な「源泉徴収なし」の2つがあります。
どちらを選ぶのがよいかは人によって異なります。
次から詳しくみていきましょう。
「源泉徴収あり」は確定申告の手間が省ける
特定口座(源泉徴収あり)は、株式投資で利益が出るたびに証券会社が税金を差し引いてくれるので、確定申告が不要。
また、証券会社と「上場株式配当等受領委任契約」という契約を結べば、配当金と売却益の間での損益通算※も自動でできるのです。
株式投資による利益と損失を相殺し、税金を軽減すること。
確定申告は面倒でやりたくない、という人には「源泉徴収あり」がおすすめです。
少額で運用するなら「源泉徴収なし」で税金の払い過ぎ防止
ただし、株や投資信託での利益を20万円以下でおさえるつもりの人は、特定口座(源泉徴収なし)を選んだ方がいいでしょう。
給与所得が2000万円以下の人は、年間の株式や投資信託での譲渡益が20万円以下なら税金を支払う必要はありません。
ところが「源泉徴収あり」の特定口座だと自動的に納税してしまうのです。
投資資金が少額だったり、配当金目当ての投資だったりする場合には、特定口座(源泉徴収なし)を選んだほうが無難。
ただし、20万円を超える利益が出た年には、必ず確定申告をする必要があるので覚えておいてください。
ちなみに、特定口座の源泉徴収「あり」「なし」はあとから変更も可能です。
「特定口座(源泉徴収なし)で開設してしまったけど、源泉徴収ありに変更したい!」という場合の手続き方法も上の記事で紹介しています。
ネット証券の口座開設方法!インターネット経由なら早い
証券会社を決め、口座の種類も決めたら、いよいよ口座開設。
口座開設には、インターネット上で必要事項を入力して送信する方法と、申込書類を印刷して郵送する方法があります。
インターネット上で申し込むのが、口座開設に時間がかからずおすすめ。
運転免許証などの本人確認書類が必要ですが、こちらもインターネット経由で送信することが可能。
もちろん郵送で提出することもできるので、自分の都合で選んでください。
証券口座開設にあたっての条件も紹介していますので、参考にしてくださいね。
自分のスタイルに合った証券会社を選ぼう!
この記事では、証券会社と口座の選び方について、基本的な情報を紹介しました。
証券会社には、手数料やサービスについてそれぞれ特色があります。
自分がどのような取引をしたいのか、どんな商品を購入したいのか考えた上で、証券会社を選びましょう。
特定口座の「源泉徴収あり」は確定申告不要で楽ちん。
ただし、投資資金が少額の場合や、配当金目当ての場合は、「源泉徴収なし」を選ぶ方が、税金の払い過ぎを防げるのでおすすめです。
口座開設は、インターネット上で手続きが可能。時間もかかりません。
自分にあう証券会社を見つけて、早速取引を始めてみてくださいね。