- ビューカードをゴールドカードに切り替える方法が知りたい
- ビューカードスタンダードとビューカードゴールドの違いが知りたい
- ビューカードをゴールドに切り替えるべきケースが知りたい
ビューカードのゴールドへの「切り替え」は少し特殊で、通常のアップグレードではなく「新規発行」の扱いとなる。
本記事では、ビューカードからゴールドカードへの正しい移行方法や手続き上の注意点を解説。
また、通常カード(ビューカードスタンダード)との違いや、切り替えるべきケースも紹介する。
「ゴールドカードに切り替えて損した……」と後悔しないよう、両カードの違いもしっかり押さえておこう。
ビューカードをゴールドに切り替える方法とは?


ビューカードゴールドは完全な新規発行の扱いとなり、既存カードとは別のカードとして申し込みが必要だ。
ここでは、切り替え方法と申し込み時の注意点について詳しく説明しよう。
ビューカードゴールドはインビテーションなし!新規発行が必要
他社のクレジットカードでは、利用実績などに応じて上位カードへの招待(インビテーション)が届くことがある。
しかし、ビューカードにはこのインビテーションの仕組みがない。
ビューカードゴールドへ移行するには、以下の手順で新規発行の申し込みを行おう。
- ビューカードホームページの「ビューカード ゴールド」のページにアクセス
- 「入会申込みはこちら」ボタンから申し込み手続きを開始
- 必要事項を入力し、審査に通過すれば新しいカードが発行される
申し込みは、オンラインで24時間いつでも可能だ。
最短7日程度でカードが手元に届くため、新幹線の予約や旅行の予定がある場合は、少し余裕を持って申し込むとよいだろう。
新規発行でも既存のビューカードのポイントは引き継ぐ
ビューカードゴールドは新規発行となるが、既存のビューカードで貯めたポイント(JRE POINT)はしっかりと引き継がれる。
ポイントはJRE POINTの会員IDに紐づけられているためだ。ただし、年間の利用額などのステータスはリセットされる。
ボーナスポイントなどの計算は新規からのスタートとなる点は覚えておこう。
ビューカードをゴールドに切り替える際の注意点
ビューカードからゴールドカードへの移行には、いくつかの注意点がある。Suica残高や定期券をトラブルなく引き継ぐために確認しておこう。
既存のビューカードは自動退会されない!自分で「退会手続き」が必要
ビューカードゴールドを新規発行しても、既存のビューカードは自動的に退会にならない。
ビューカードセンター(03-6685-7000)に連絡して、既存カードの退会手続きをしよう。
ただし、解約の前に「旧カードのSuica残高」や「定期券」の情報をゴールドカードに引き継ぐ必要がある。
このあと、引き継ぎ作業を詳しく見ていこう。
Suica残高は使い切るか、エキナカATMで払い戻しが必要(※定期券機能付カードを除く)
ビューカードからゴールドカードへ切り替える際、既存カードのSuica残高は自動的に新カードへ移行されない。
以下2つのどちらかで対応しよう。
- 残高をすべて使い切る
- エキナカATM(VIEW ALTTE)で現金に払い戻す
なお、エキナカATMで払い戻しをすると、そのカードのSuica機能は完全に使えなくなる。
誤って新しいゴールドカードを払い戻ししないよう注意してほしい。
※誤って払い戻しを実行し再発行したい場合は、再発行手数料524円(税込)がかかる
定期券機能付きカードはJR東日本駅内の多機能券売機で情報の移行が必要
定期券機能付きのビューカードを利用している場合は、新しいゴールドカードに定期券情報を移行する必要がある。
既存のカードと新しいカードを用意して、JR東日本の駅にある「多機能券売機」でカンタンに手続きが可能だ。
なお、定期券機能付きカードの場合は、定期券情報とあわせてSuica残高も引き継がれる。
そのため、Suica残高を使い切ったり、既存のカードの払い戻しをする必要はない。
公共料金の支払いなどに既存のカードを使用していた場合は手続きが必要
ビューカードで以下のような支払いを設定していた場合、ゴールドカードへの切り替え時には支払い情報の変更手続きが必要となる。
- 電気・ガス・水道などの公共料金
- 携帯電話・インターネットの月額料金
- 各種サブスクリプションサービス
それぞれのサービスの運営会社に連絡して、支払い方法の変更手続きをしなければならない。
新しいゴールドカードが手元に届いたら、できるだけ早く支払い情報の変更を済ませておこう。
【比較】「ビューカード スタンダード」と「ビューカード ゴールド」の違いとは?


ビューカードとビューカードゴールドでは、年会費や還元率、付帯サービスなどさまざまな点に違いがある。
ここでは両カードを比較し、それぞれの違いを見ていこう。
「本当にゴールドカードに切り替えた方が良い?」と迷っている人は参考にしてほしい。
年会費
両カードには、まず年会費に大きな差がある。
項目 | ビューカード スタンダード | ビューカード ゴールド |
---|---|---|
本人会員 | 524円 | 11,000円 |
家族会員 | 524円/1枚 | 1枚目無料2枚目から3,300円/1枚 |
ETCカード | 524円 | 524円 |
※料金は税込
ビューカードゴールドは年会費が高いが、家族カード1枚目が無料になる特典がある。
とはいえ、単純な年会費だけを比べると圧倒的にビューカードゴールドが高い。
ポイント還元率
ビューカードゴールドは新幹線eチケットや、モバイルSuica定期券購入の還元率が優れている。
利用シーン | ビューカード スタンダード | ビューカード ゴールド |
---|---|---|
通常利用 | 0.5% | 0.5% |
Suicaオート チャージ | 1.5% | 1.5% |
新幹線eチケット | 5% | 10% |
定期券購入 | 5% | 5% |
モバイルSuica 定期券 | 5% | 6% |
モバイルSuica グリーン券 | 5% | 10% |
JRE MALL | 3.5% | 3.5% |
新幹線を頻繁に利用する人や、出張で移動が多い人はゴールドの方が断然お得になる可能性が高い。
例えば、年間で新幹線を30万円分利用する場合の差は以下のとおり。
- スタンダード:15,000ポイント
(5%還元) - ゴールド:30,000ポイント
(10%還元)
この差額だけで15,000ポイント(15,000円相当)の違いとなり、年会費の差(10,476円)をペイできる計算だ。
年間利用額に応じたボーナスポイント
年間の利用額に応じて獲得できるボーナスポイントも、両カードで大きく異なる。
200万円以上の利用では、ゴールドカードだけのボーナスポイント層が設定されているのが特徴だ。
年間利用額 | ビューカード スタンダード | ビューカード ゴールド |
---|---|---|
30万円 | 250ポイント | 250ポイント |
70万円 | 1,000ポイント | 1,000ポイント |
100万円 | 1,500ポイント | 1,500ポイント |
150万円 | 2,500ポイント | 2,500ポイント |
200万円 | – | 3,000ポイント |
250万円 | – | 3,000ポイント |
300万円 | – | 3,000ポイント |
400万円 | – | 12,000円~20,000円相当の「選べる特典」が追加 |
合計 | 5,250ポイント | 17,000ポイント |
300万円利用時には、スタンダードとの差が11,750ポイントに広がる。
つまり、用途にかかわらず年間300万円の利用があれば、年会費の差額10,476円(ゴールド11,000円-スタンダード524円)を上回るポイントが得られるのだ。
高額利用の可能性が高い人はゴールドへ切り替えたほうがおトクだろう。
付帯サービス
ゴールドカード限定で、無料で以下の付帯サービスを利用可能だ。
- 空港ラウンジ:国内主要空港、ハワイ・ダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジ
- 東京駅ビューゴールドラウンジ:東京駅構内にあるプレミアムラウンジ
空港ラウンジは通常1回の利用で1,000円〜3,000円ほどかかるため、年に数回以上利用する人ならゴールドカードの年会費を相殺できる。
他にも「空港宅配サービスが20%割引」「コート預りサービスが10%割引」など複数の割引サービスが用意されている。
出張や旅行の多い人は、この付帯サービスを最大限に活用できるだろう。
付帯保険
旅行傷害保険や買い物保険など、付帯保険の内容も比較しておこう。
保険の種類 | 項目 | ビューカード スタンダード | ビューカード ゴールド |
---|---|---|---|
海外旅行傷害保険 | 補償の扱い | 利用付帯(※) | 自動付帯(※) |
死亡・後遺障害 | 最大500万円 | 最大5,000万円 | |
傷害治療費 | 50万円 | 200万円 | |
疾病治療費 | 50万円 | 200万円 | |
賠償責任 | 3,000万円 | 3,000万円 | |
携行品損害 | – | 20万円 | |
救援者費用 | – | 100万円 | |
家族特約 | なし | あり | |
国内旅行傷害保険 | 補償の扱い | 利用付帯(※) | 自動付帯(※) |
死亡・後遺障害 | 最大1,000万円 | 最大5,000万円 | |
入院費用 | 3,000円/日 | 5,000円/日 | |
手術費用 | 入院保険金の5〜10倍 | 入院保険金の5〜10倍 | |
通院費用 | 2,000円/日 | 3,000円/日 | |
ショッピング保険 | 購入品の破損・盗難 | – | 300万円(1事故あたり自己負担5,000円) |
※利用付帯は「旅行代金をカードで支払ったとき」に補償。自動付帯は「カードを持っていれば」補償。
海外旅行中の病気やケガの治療費は高額になりがちだが、ゴールドなら200万円まで補償されるため安心感が違う。
国内旅行でも、入院費用が日額5,000円と手厚い保障があり、旅行に関するトラブルの多くをカバーできる。
旅行好きな人や高額な買い物が多い人は、この保険の差も加味してゴールドカードにするか決めよう。
国際ブランド
国際ブランドは、「Mastercard」がスタンダードでしか選べない仕組みだ。
ブランド | ビューカード スタンダード | ビューカード ゴールド |
---|---|---|
JCB | 〇 | 〇 |
Visa | 〇 | 〇 |
Mastercard | 〇 | × |
ゴールドは「JCB」または「Visa」の2択から選ぶことになる。
ただし、JCBとVisaは国内外ともに幅広い加盟店があり、普段使いで不便を感じることはほとんどないだろう。
ビューカード ゴールドへの切り替えがおすすめなケースとは?


ビューカードゴールドは、使い方や金額によっておトク度が変わる。
ここでは、ゴールドカードへの切り替えが、特におすすめできる3つのケースを紹介する。
年間利用額が300万円を超える見込みの人
年間のカード利用額が300万円を超えると、スタンダードとゴールドのボーナスポイントの差額が「11,750ポイント(11,750円相当)」に広がる。
年会費の差額10,476円(ゴールド11,000円-スタンダード524円)を上回っているため、純粋に得をする計算だ。
「新幹線eチケット」や「Suica定期券」のような、ゴールドで還元率が上がるサービスを利用すればさらに差は広がるだろう。
「年間利用額300万円」をほぼ確実に超える見込みなら、迷わずゴールドへの切り替えをおすすめする。
新幹線の年間利用額が21万円を超える人
新幹線eチケットの年間利用額が21万円を超える場合、この還元ポイントの差だけで年会費の差額をペイ可能だ。
項目 | 新幹線eチケット21万円利用時還元ポイント |
---|---|
スタンダード(5%)還元 | 10,500ポイント |
ゴールド(10%) | 21,000ポイント |
差額 | 10,500ポイント |
ポイントの差額は10,500ポイント(10,500円相当)となり、年会費の差額10,476円とほぼ同額になる。
例えば、東京ー新大阪間(のぞみ指定席)の往復(29,920円)を年に7往復(約21万円)以上すれば元が取れる計算だ。
出張や旅行で新幹線を頻繁に利用する人は、ゴールドカードに切り替えたほうがおトクに使えるだろう。
- 出典:駅探
補償やラウンジ特典が充実したカードを使いたい人
ビューカードをゴールドに切り替えると、国内・海外旅行傷害保険がグレードアップし、さらに国内およびハワイ・ホノルルの空港ラウンジを無料で使うことが可能だ。
同クラスの国内・海外旅行傷害保険を自分でつけると数百円~数千円、空港ラウンジも通常は1,000円~3,000円の料金がかかる。
頻繁に旅行する人、空港での待ち時間を快適に過ごしたい人なら、これらの補償・特典だけでも年会費以上の価値が得られるだろう。
ビューカードゴールドへの切り替えは「新規発行」が必要!ゴールドカードを活用しよう


ビューカードからビューカードゴールドへの切り替えは、完全な新規発行の形をとる必要がある。
新規発行でも「ポイント」は引き継ぐが、以下の点には注意が必要だ。
- 既存のビューカードは自動退会されないため、自分で手続きが必要
- Suica残高は使い切るか、払い戻しの手続きが必要(定期券機能付きカードを除く)
- 定期券機能付きカードは、JR東日本駅内の多機能券売機で情報の移行が必要
- 公共料金などの支払いは、新カードへの変更手続きが必要
- 年会費が524円(税込)から11,000円(税込)に上がる
年会費は11,000円と高くなるが、特に「年間利用額が300万円を超える」「新幹線の年間利用額が21万円を超える」ケースでは、無条件でゴールドのほうがおトクだ。
損をしないために、さっそくゴールドカードへの切り替えを進めよう。
ビューカードゴールドの切り替えに関するQ&A

