NetApp(ネットアップ)は4月9日、NVIDIAと協業し、生成AIアプリケーション向けの検索拡張生成(RAG)を推進することを発表した。

協業の概要

企業は一般に公開されているLLM(大規模言語モデル)を活用して、プライベートデータを安全にやり取りできることを望んでいる。これまで、社内でチャットボットやコパイロットなどを活用する際に、データのセキュリティーやプライバシーを損なうことなく作業を開始することが複雑で不確実な課題であった。

今回、両社の協業により、NVIDIA NeMo RetrieverマイクロサービスがNVIDIA AI Enterpriseソフトウェアプラットフォームに統合され、NetAppのインテリジェントデータインフラストラクチャ上の大規模データに直接接続される。

これにより、NetApp ONTAPユーザーは、データのセキュリティーやプライバシーを損なうことなく、シームレスにデータとの対話を行い、独自のビジネスインサイトにアクセスできるようになる。

NVIDIAのNeMo RetrieverマイクロサービスとNetApp ONTAPのフットプリントの組み合わせにより、何万社もの企業がオンプレミスとパブリッククラウドの両方でデータへアクセス可能となり、RAGに関する摩擦、コスト、価値実現までの時間が削減されるとしている。