かつて携帯電話のメールといえば、キャリアが提供するメールサービスを利用するものでしたが、最近ではSNSのメッセージ機能を使うことが一般的となりました。povoやahamoといった大手キャリアの別ブランドでは、有償オプションでキャリアメールの持ち運びサービスを提供するようになっています。

しかし、現在でもメールを必要とする場面があることは確か。その場合、iPhoneユーザであれば無償利用できる「iCloudメール」が有力な選択肢となりますが、PCやタブレットでも読み書きできるようにしたい、Apple製品以外でも使いたい、と考えるのは無理もありません。

結論からいうと、iCloudメールはiPhone以外のスマートフォン、PC、タブレットでも変わらず読み書きできます。WEBブラウザで「icloud.com」にアクセスする方法もありますが、設定さえ正しければ一般的なメールアプリも利用できます。

一般的なメールアプリでiCloudメールを読み書きするには、受信用メールサーバ(IMAP)と送信用メールサーバ(SMTP)のアドレス、およびユーザ名と「アプリ用パスワード」が必要です。

IMAPは「imap.mail.me.com(ポート993)」、SMTPは「smtp.mail.me.com(ポート587)」で共通ですが、IMAPのユーザ名はiCloudメールアドレスの「@」より左側、SMTPのユーザ名はiCloudメールアドレス全体という違いがあります。

アプリ用パスワードは、「appleid.apple.com」にサインインして作成したものを使用します。ふだんApple IDで使用しているパスワードをそのまま利用できるわけではないため、注意しましょう。

  • iCloudメールをPCや他社製スマートフォンで読み書きする場合、「アプリ用パスワード」を作成しておきます