『Cyberpunk 2077』でリリースされた最新大型アップデート「Ver 2.11」において、新しくPC向けの最適化性能が盛り込まれている。高性能コアと高効率コアのパワー配分を選択できるというもので、対応するIntel Coreプロセッサで利用できる。

  • 『Cyberpunk 2077』でIntel Coreシリーズの“Pコア”を重点的に使うオプションが追加されている

Intel Coreプロセッサシリーズでは第12世代以降、性能を重視したPコアと効率を重視したEコアを混載しており、タスクに応じて使い分けることで性能と省電力性能を最適化できるとしている。一方、いくつかのゲームでは最適化不足によって正常なタスクの分配が行われず性能が低下。最新の第14世代Core向けにはIntelが専用の最適化機能「APO(Application Optimization)」をリリースするなど、若干混乱している。

今回『Cyberpunk 2077』では、このPコアとEコアのパワー配分をゲーム側で指定するという珍しい機能を導入した。「ハイブリッドCPU利用」を自動とPコア優先で切り替えられるというもので、有効化するにはゲームの再起動が必要になる。

  • 設定画面

なお、『Cyberpunk 2077』は最近までの大型アップデートで多コアCPUへの最適化をかなり盛り込んできており、動作中はPコアのハイパースレッディング、Eコアへの分散含めてかなりの高性能を実現していた。

今回、試しに筆者が手元のIntel Core i7-13700KF(16コア24スレッド、Pコアは8個)でこの設定を有効化したところ、まともにプレイできないほどスタッターが増加。海外フォーラム等でも同様の指摘が散見されており、Eコア含めて多くのコアが必要なのか、同機能の実装がうまくいっていないのかは不明ながら、今のところ有効化する必要はないと思う。

ちなみに、大型アップデート「2.0」の導入前、8コアプロセッサでは動作が厳しくなるという言及も開発者から見られていた。単純にPコアだけではコア数が足りていないのかもしれない。