将来宇宙輸送システム(ISC)とJFEエンジニアリング(JFEE)は、宇宙事業における協業を開始すると5月28日に発表。JFEE 鶴見製作所内の施設を、ISC独自の宇宙往還輸送システム開発ミッション「ASCA」(アスカ)の実現に向けた新開発・組立拠点として貸し出す。

  • 将来宇宙輸送システム(ISC)とJFE エンジニアリングの宇宙事業協業に関する基本契約調印式の様子。左から、ISC 畑田康二郎社長とJFEE 専務執行役員の戸田伸一氏

両社は同日、新設のロケット組立拠点稼働開始に先立ち、包括的な協業に関する協定の調印式を実施。ISCがJFEEのリソースを活用するための契約書を交わすとともに、開発拠点「将来宇宙輸送システム 鶴見ベース」を報道関係者に初公開した。

またISCは同日、2025年内に米国で実施予定の小型衛星打ち上げ機「ASCA 1」(アスカワン)ミッションの概要も発表。日本国内の民間宇宙スタートアップとして初となる、垂直離着陸型宇宙ロケットの打上げ・着陸実験をニューメキシコ州の「スペースポート・アメリカ」で行う予定だ。この施設での日本の民間宇宙スタートアップ企業による垂直離着陸実験も日本初となる。

  • ASCA 1ミッションの技術実証機「ASCA 1.0」プロジェクト概要

  • スペースポート・アメリカの概要

宇宙事業で協業するISCとJFEE

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