Microsoftは5月6日(現地時間)、Windows Experience Blogの記事「Introducing a new generation of Windows experiences」において、Windows 11とそのアプリに関するさまざまな新機能を発表した。
この発表は主にCopilot+ PCを対象としたもので、AIを活用したパーソナライズ機能や操作性の向上、フォトやペイント、Snipping Toolの新機能などが紹介されている。
Copilot+ PCで強化されるAI支援機能
最近のWindows 11アップデートでは、AI技術を活用してユーザーの日々の作業を支援することが重視されている。例えば、設定の調整やトラブルシューティングについて、AIエージェントがユーザーの意図を理解してタスクの実行をサポートする。Copilot+ PCの新機能である「Click to Do」も強化されており、作業中のコンテキストを切り替えずに多くのアクションを実行できるようになった。
さらに、フォトやペイント、Snipping ToolなどのアプリケーションにもAIが統合され、画像編集やテキスト抽出がより簡単に行えるようになっている。また、Windowsの検索機能やナレーターにもAIが導入され、視覚的な検索や画像の詳細な説明が可能となった。これにより、アクセシビリティが向上し、多くのユーザーがWindowsを快適に利用できるようになる。
これらのAI支援機能は主にSnapdragon Xシリーズを搭載したCopilot+ PC向けのものだが、一部の機能については、AMDおよびIntel搭載デバイス向けにも順次展開される予定だという。
Windows 11でスタートメニューが大幅アップデート
Microsoftはさらに、今後1カ月以内にWindows Insider向けに提供される新機能も紹介。その一つがスタートメニューの大幅アップデートだ。Microsoftは新しいスタートメニューの構成を刷新し、煩わしいページ切替をなくしたスクロール可能な単一ビューを導入した。
新たに登場した「すべてのアプリ」セクションでは、全アプリをリスト表示する以外に、カテゴリー別や名前別にタイル表示できるようになる見込みとなっている(関連記事:Windows 11のスタートメニューが大幅リニューアル | TECH+(テックプラス))。さらに、スマートフォン連携(Phone Link)がスタートメニューパネルに統合され、連携済みのAndroidまたはiOSデバイスにワンクリックでアクセスできるようになる(関連記事:Windows 11、スマホ連携の利便性が大幅向上 - 更新プログラムKB5055627 | TECH+(テックプラス))。
スタートメニューの他にも、ファイルエクスプローラーのAIアクションの拡張や、メモ帳へのコンテンツ作成機能の搭載、Copilot for Windowsの拡張など、多くの新機能が登場する。これらの機能強化により、ユーザーは創造的な作業をこれまで以上にスムーズに進められるようになるだろう。