このほど書籍を出版したDJあおいさんとなべおつさんの本対談。テーマはいつの間にか、なべおつさんの恋愛観についての話に。1日100件もの恋愛相談が送られてくるというDJあおいさんを前に、なべおつさんは何を語るのか。


付き合いたくない!

「恋愛をすることにあまり意味を感じない」なべおつさん

DJあおい: ナンパの人って恋愛する気あります?

なべおつ: ないですね(笑)

DJあおい: えっ、そんなきっぱり!? 友達って感じですか?

なべおつ: そうですね。僕も自分で特殊だなって思うんですけど、恋愛をすることにあまり意味を感じなくなってしまってるんです。付き合いたい欲求もないですし。でも女の子と遊ぶのは楽しいし、いろんな人と出会えたほうがいいから自分で出会いをつくりに行くって感じなんですけど。でも決してナンパで恋人探しをしているわけではないんです。

DJあおい: ただ楽しみたいってことですか?

なべおつ: そうですね!

DJあおい: すがすがしいですね(笑)

なべおつ: 恋愛って何なんですかね? とくに女性にとっての恋愛ってどういうもので、何を満たすものなのかなって思います。

DJあおい: うーん、してなきゃしたいって言うし、してればもう嫌だって言うし……たしかに何なんでしょうね。でも、なべおつさんが恋愛したいと思わないのはどうしてなんですか?

なべおつ: 付き合ったら基本的にその人のことだけを考えなければいけないじゃないですか。「しなきゃ」って義務的な話じゃなくて「するべき」じゃないですか。でも他にも魅力的な人たちがたくさんいる中で、一人を見て他の人にはなるべく目を向けないようにするってこと自体が窮屈だなって感じる時期があったんですよね。付き合うと、拘束されたり合コンに行けなかったりナンパすべきではなかったりすることを考えると、付き合ってないほうが自由だなみたいなことになっちゃいまして。……って、この発言大丈夫ですか?

DJあおい: ぎりぎりのとこですね(笑) でもそこで誰とも付き合わないっていうのは英断ですよね。そこで複数と付き合ったりするとそれこそ女性の敵……サイテー! ってなっちゃいますからね。

なべおつ: たしかに僕、それはやってなくて。過去に何人か付き合ったことはあるんですけど、だいたい半年以内で終わるんですよ。短命なんです。でも短い間しか付き合ってないのに、別れるときは苦しくてけっこう傷つくわけです。付き合うことの持つ意味というのは重く受け止めていたんですけど、せっかく付き合って世の中で一番大事だったはずなのに別れたら気まずくなる。そうすると、なんで付き合う必要があったんだろう、付き合わないままのほうがよかったって思っちゃって。

DJあおい: 友達のほうがいいってことですかね。

なべおつ: そう。僕、友達と恋人の違いがいまいちわからないんですよ。

DJあおい: 重症だなあ……。

なべおつ: だから何を求めてみんなが付き合ってるのかはけっこう気になります。

DJあおい: べつに何も求めてないと思うんですよ。ただ付き合うっていうのは責任じゃないですか。その責任を背負うってこと。あと恋愛ってけっこう拘束されるじゃないですか。まあそこは自制心なんですけど。それがなければ付き合っちゃいけない。付き合わないでください! (笑)

でも結婚はしたい!

「結婚はしたい」(イメージ画像)

なべおつ: でも僕、結婚はしたいんですよ。

DJあおい: 結婚はしたいんですか!?

なべおつ: はい、結婚はするつもりです。結婚したらその責任を含めてかなり重みのあることじゃないですか。そしたらその責任を負って生きていく覚悟があるんですけど、恋愛ってどこの過程にいるの? っていうのがいまいちわからないんです。けっこう浮気するじゃないですか男の人って。するしないは抜きにしても、浮気心が芽生えることは避けられないと思うんです。その時は本気で好きだと思った女性と付き合うわけですけど、その人より魅力的な女性が現れる可能性って常に否定できないじゃないですか。そうなると付き合っても別れる可能性があるってことなので、付き合うべきではないなって。

DJあおい: 理想があるんですか? 「こういう人がいい」とか。

なべおつ: きっとないんでしょうね。ただ、付き合うのと違って、結婚には法的拘束力があるから、守りますよね。結婚することでようやく覚悟が固まると思うんです。

DJあおい: なるほど、法律に背中を押してくれと。法律の力を借りると。ある意味まじめですね(笑)

なべおつ: ノリやなんとなくで付き合ったりはしないんですよ。根はまじめなんです(笑)

DJあおい: じゃあ次本当に惚れた女の人とは結婚するって感じなんですか?

なべおつ: 30歳過ぎたら結婚を考えてるので、あと2年くらいは付き合うとか結婚とかはないんじゃないかなと思いますけど。30歳くらいになったら、「誰といっしょにこのあと生活していきたいか」っていう目で女性を見るようになると思います。

DJあおい: 恋愛期間はあったほうがいいですよ。結婚してからいろいろと大変だと思います。

なべおつ: アトバイスをいただいてしまった!

――あおいさん、恋愛ってこんなところがいいよって話をしてください!

DJあおい: そう言われると困っちゃうなあ(笑) 何がいいってことはないですよ。どちらかっていうとデメリットのほうが大きいです。拘束はされるし、やっちゃいけないことばっかりだし、でもそれをしたいと思うのが恋愛だと思うんですよ。ひとりでいるほうが楽ですけどね、めんどうなことばっかりじゃないですか恋愛って。

――あおいさんの思う、良い恋愛と悪い恋愛の違いって何ですか?

DJあおい: 何でもそうなんですけど、良い恋愛か悪い恋愛かは終わったときにわかるんですよね。悪い恋愛ほど引きずるものですし。良い恋愛ほどそんなに引きずらない。

なべおつ: 僕引きずらないタイプなんですけど、良い恋愛をしてるんですかね?

DJあおい: それは性格の問題だと思う(笑) なべおつさんって、恋愛するのがこわいんじゃないですか? こわいから遠ざけちゃってるっていう部分もありそう。

なべおつ: ああ、それはあります。僕は失恋するのがこわいんでしょうね。一度付き合って別れるのがこわい。「この人と一生いっしょに生きていこう」っていう覚悟がない段階で付き合ったら別れる可能性が高いと思っているので、それだったら傷つきたくないから恋愛しないってことかもしれない。

失恋するのがこわい

DJあおいさん「女性は恋愛の期間をすごく大事にしてると思うよ」

DJあおい: 何か痛い目を見たことがあるんですか?

なべおつ: たぶん失恋経験がめっちゃ多いんですよ。普通の人の20倍くらい……っていうのはちょっと盛り過ぎかもしれませんけど(笑) 大学二年生くらいまではちゃんと恋愛してたんです。一年に何人も好きになって、でもそのときは本気で好きだと思ってるんですよね。でもうまくいかないんです基本的に。だから「あんなにこの人以外考えられないってくらい好きだったのに、結局次の好きな人できるじゃん」ってどっかのタイミングで気づいてしまった。今「この人を本気で好きだ」って言ってることがすごい薄っぺらく思えて、どこかで自分でもそれが真実なのかわからなくなったタイミングがあったんですね。

DJあおい: そこまで……ほんとに重症ですね。

なべおつ: 諦めてるんだと思うんですよね。今から「おまえ恋愛してみろ」って言われたら、付き合ってそれなりにいい彼氏を演じて、きっと表面的な恋愛はできる。でも凝り固まった考えがある以上、結婚っていうイベントを一つのきっかけにした方がいい、するべきだって、もう決めちゃったんですよね。

DJあおい: 決めちゃったんですか。こじらせすぎてますね。女性は恋愛の期間をすごく大事にしてると思うよ。結婚よりも恋愛のほうが好きなんじゃないかなっていうくらい。だって法を守るだけじゃさあ……。絶対自分の意思でやってほしいじゃないですか。そこに愛情っていうものがあるんじゃないですかね。

なべおつ: そうですね、たしかに。僕は言葉の選び方がよくないですね(笑)。

DJあおい: 積み上げた哲学の壁が高すぎるんじゃないですかね。

なべおつ: できあがってるから……確立されてますね。こんな人はまずあおいさんに相談に来ないですもんね。

DJあおい: 来ないですね。だってなべおつさん別に悩んでないんだもん! (笑)

なべおつ: 普段って男性からの恋愛相談もありますか?

DJあおい: ありますよ。でもだいたい女性と同じだから、女性を相手にしてるようなものです。なべおつさんみたいな人はいません(笑)

<つづく>

DJあおいさんの恋愛指南本『じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。』と、なべおつさんの自分革新エンタメ実用書『口ベタ営業マンが渋谷ギャルをナンパし続け半年後に1億の契約をとった件』は現在発売中。

※イメージ画像と本文は関係ありません

構成: 山口晴子