いつの時代も恋に悩める男女は多いもの。ここでは、弊誌人気連載「理系のための恋愛論」の酒井冬雪先生が、皆さんの恋愛に関する悩みにお答えします。恋愛に悩んでいる人、まずは先生に相談してみましょう!



38歳女性・会社員です。もう10年近く彼氏がいません。29歳のときに、そのとき付き合っていた彼氏に結婚を迫って振られ、その後はずっと結婚相手を探していたのですが見つかりません。結婚相手の条件も昔に比べたら下げているのですが。ちなみに相手の条件は以下の通りです。

  • 身長175cm以上(以前は180cm以上だった)
  • 年収1000万以上(以前は1200万以上)
  • 顔は生理的に受け付けない顔でなければ可(面食いなので、以前はそれなりの方以上を希望)
  • 長男以外
  • 両親と別居
  • ハゲていない、太っていない
  • 毎年最低1回の海外旅行、3カ月に一度の国内旅行(以前は年間3回以上の海外旅行を条件にしていました)
  • 結婚式の予算は500万で、負担額は夫9に対し妻1(以前は全額夫負担を希望)
  • 専業主婦希望
  • 私のお小遣いは毎月7万円(以前は10万円希望)

特に明記のないものは、以前と同じくこれは譲れないという条件です。年齢も年齢なので、それなりに私も妥協はしています。先生はこの条件を客観的に見てどう思われますか。



結婚相手の条件がハッキリしているのはいいことだと思います。後は、希望の条件に優先順位をつけてみてはどうでしょう。たとえば、相談者さんにとっていちばん大切のなのは、結婚相手がハゲでも太ってもいないことなのか。おこづかいが7万円なことなのか。長男以外であることなのか。第一優先にしたい条件は何であるのかを、自分の心の中でハッキリさせておくと、結婚相手に求めるものがもっと明確に見えてくるはずです。

結婚相手がハゲてもおらず太ってもいなくて身長175cm以上あるのなら、おこづかいが5万円になってもいいと思えるのか。おこづかいが10万円になるのなら、多少太ってもハゲそうな気配があってもいいと思うのか。自分にとって、どちらが大切なのか考えてみると、「ああそうか、私って○○を最優先にして考えてるんだ」と、自分のこともよく見えてくると思うのです。

もし、おこづかいの額よりも結婚相手の身長や容姿のほうを優先すれば、子どもができた場合に、子どもの容姿も見目麗しくなる可能性が高くなるかもしれません。容姿よりもおこづかいの額を優先したら、毎日楽しく友だちとランチに出かけたり、ネイルサロンに出かけたりできるかもしれません。

先々のことを考えて、自分が何を大切にしたいタイプなのかをよく考えてみると、結婚相手に求める条件がおのずとわかってくるのではないかと思います。そうですね。もし、私がもう一度結婚するとしたら、結婚相手に求めるのは、

  • 人が好きな人。人に対して与えても余りあるほどの愛情を持っている人。

  • 身長は低くても骨格や歯が丈夫な人。

  • 足音やドアを閉める音などが静かな人。テレビを一日中見たり、ずっとゲームをしたりしない人。

それから、絶対に私が譲れない第一条件は運動神経がいい人です。また、浮気しない人、です。その上で、あんまり稼いでくれなくても、毎日キチンと働きに行くマジメな人ですかね。もう1つ付け加えると、私の妹に好かれる……将を射るためにまず馬から射止めてくれるようなツボをキチンとおさえてきてくれる察しのいい人だと最高です。

このように、結婚相手に求めるものって人それぞれ違っています。確固たる信念を持って、「絶対こういう人がいい! 」と心に決めていても、実際に人を好きになるとここは条件と違うけど、でもまあ彼ならいいやと思えたりするものです。しかし、それでも第一条件だけは絶対にゆるがないものですから、そこだけビシッと決めておいたほうがいいと思うのです。

友だちと話し合って、あれこれ意見交換してみると、自分が知らず知らず求めている男性への第一条件が見えてくるかもしれません。ぜひ、自分の心と向き合って、最優先事項をみつけてほしいものです。すばらしい出会いがあることをお祈りしています。

イラスト: のでこ

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