「二十四節気」や「七十二候」を暮らしに取り入れる

異常気象と言われはじめて久しく、最近では春や秋といった季節も感じづらくなってきているが、そのまま季節感まで失ってしまうのはもったいない。今がどんな季節なのか知っておけば、季節の花を愛でたり旬のものを食べたりといった形で楽しむこともできるし、よい話題にもなる。

そんな、日本で古くから使われてきた季節の区切り方「二十四節気」と「七十二候」について教えてくれるアプリが「くらしのこよみ」だ。基本的な暦や季節の知識から、旬の食べ物や植物などまで教えてくれるアプリを使って、季節を楽しむ暮らしをしてみよう。無難な話題を選びたいが天気の話ばかりではつまらないと思っている人にもおすすめだ。

くらしのこよみ for iPad

約5日ごとの「七十二候」あわせで更新される季節の巻物

メインコンテンツは「今日の暦」と題された季節の巻物だ。季節感のある画像と、現在の「二十四節気」および「七十二候」にあたる文字が表紙になっており、画面を右へ右へとスクロールさせて行くことで次々と続きが読んで行けるつくりだ。

普段縁のない「二十四節気」や「七十二候」を解説

巻物風に連続するコンテンツをスクロールして見られる

内容は二十四節気や七十二候そのものの説明や関連する詩歌、旬の食材など。さらに暮らしの中で季節を楽しむ簡単な方法なども紹介されている。横画面にすると画像と記事をあわせて見やすくなり、より巻物風の画面が楽しめる。

旬の食材解説なども楽しめる

横画面にするとより巻物風に見やすくなる

暦は約5日ごと、七十二候が切り替わるごとに新しいものに差し替えられる。毎日差し替わるほど慌ただしいものではなく、ゆっくりと季節を楽しめるイメージだ。

年間を通した暦は「七十二候」で確認

画面を適当にタップすると、上下にメニューが表示される。右下の3つのボタンはコンテンツをSNSやメールを利用して共有するためのもの。左下のボタンはコンテンツ内容の切り替えボタンだ。

「暦」はアプリの説明画面へ移動する。「七十二候」は日本で古くから使われてきた二十四節気や七十二候が具体的にいつにあたるのかを確認できる。「立春」や「春分」といった現代も普通に使われている言葉もあるが、それが具体的にいつからいつまでを示しているのかを知らない人も多いだろう。ぜひここでチェックしてみよう。

画面内をタップして上下にメニューを表示

現在のカレンダーと暦の対応を確認できる

また、5日ごとに更新されてしまう「今日の暦」を個別に購入することで手元に残すこともできる。購入は基本的に二十四節気ごとで、過去に限らず先の季節分を入手することも可能だ。「七十二候」の画面で購入したい部分の下部に表示されている「購入する」をタップすれば、直接購入画面へ移動できる。また、画面右上に表示される「購入」をタップした場合は、現在のもの購入ページが表示される。

コンテンツを手元に残したい時は個別に購入できる

今回はiPad向けの「くらしのこよみ for iPad」の画面を紹介しているが、iPhone向けにも別途アプリが用意されている。追加購入するコンテンツについてはiPad版とiPhone版で別々購入することになるから、両方の端末を持っている人は自分がメインで使いたい側で購入するように気をつけよう。

英語アプリと組み合わせて季節を英語で語ろう

関連アプリとして、英語版「72 Seasons」がある。日本語版と同じく巻物型のつくりだが、左へ左へとスクロールする形になっている。

英語版アプリ「72 Seasons」

内容も日本語版と同じだから、両方のアプリを見比べることで日本語訳・英訳が確認できる。英語を学習してもなかなか日本文化について英語で紹介するのは難しいものだが、両アプリをあわせて利用すれば日本の文化を学びつつ英語でも語れるようになるために役だってくれそうだ。

英語版もコンテンツ内容は日本語版と同じく暦や季節の解説だ

日本語版の同じ部分と見比べれば英語学習に利用できる

利用料金:無料

制作者:平凡社

くらしのこよみ