【連載】

Google世代の整理術「デジタル情報整理ハックス」

50 電車の乗り換え情報をアレンジする

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降りる駅を選びたい

オンラインサービスによる「路線検索」や、iPhoneの「乗換案内」などのおかげで、どこからどこにいくには、どの路線を利用し、どの駅で乗り換えればいいかなどは、とても簡単にわかるようになりました。

以前、路線検索ソフトにそれなりにお金をかけて、インストールしていたことが遠いむかしの出来事のようです。さらにそれ以前には、首都圏の大がかりな路線図を、6穴開けて手帳に必ず折り込んで、得意になっていたものですが。

それが手元にインターネットさえあれば、出発駅と到着駅を入力して、検索するだけで、あとはコンピュータが「最短時間」でも「最小金額」でも自動で割り出してくれるのですから、大変に便利です。明らかに以前に比べて私は、首都圏の路線ネットワークに、疎くなってきています。それを頭に入れておく必要が、ほとんどないからです。

ただ、この方法ではどうしても満たしきれないちょっとした不都合がありました。それは、目的地の最寄り駅をどこにするか、必ずしも事前に決められない場合です。ことに、最寄り駅候補をいくつも選び出せる東京の中心部などに行く場合に、これで迷います。

たとえば、地下鉄半蔵門線を使えば1本で行けるような場合には、少々目的地までは歩くとしても、半蔵門線の駅を利用したい。しかし、「路線検索」では時間やお金がかかる路線は、候補として現れにくいことがあります。「乗換が少ない順」などで検索すればいいと思われるかもしれませんが、そもそも目的地からの最寄り駅が、どのくらい近いかがわからないこともあります。目的地周辺に、たくさんの最寄り駅があるような場合に、比較的遠いが、乗換えが少ない路線の最寄り駅から歩いた方がいいか、たくさん乗換えをしてでも、目的地にすぐそばの駅を利用するかで悩むわけです。 この場合は、乗換の回数や面倒さと、目的地周辺の各路線の最寄り駅までの距離を比較できればいいのですが、「路線検索」でこれをするのは、あまり容易ではありません。

また、サービスによりますが、ある種のウェブ上のマップで地下鉄の駅は探しにくく、目的地周辺の駅を目でもれなく探し尽くすのは、ムリがあるわけです。

ライフハック:Googleマップを使う

この問題では、どういうわけかけっこう悩みました。何も考えず、路線検索で示されたとおりに乗換、指示された駅で降り、そこから短い距離を歩けばいいだけなのですが、どうもしっくりこないことがありました。歩いてほんの3分ほどのところに、なじみ深い駅があったのに気づかず、路線検索でヒットした、徒歩1分の、目的地により近いが馴染みのない駅を利用するのに、違和感を感じていたわけです。

が、この問題をほぼ完全に解決するツールが、最近提供されました。Googleマップです。

もちろんGoogleマップ自体は以前からずっと使っていましたが、今回新しく「路線図」を選択表示できる機能が加わったのです。 試しに「東京ミッドタウン」を中心に、「路線図表示」を選択すると、次のような画面になります。

地図の上に路線図を表示できる

まさにこれこそ、私が望んでいたような情報表示機能です。このような表示がないと、5分弱のロスになっても「六本木1丁目」を使うという選択を、優先的に選ぶことが難しくなります。もちろん、この周辺に詳しい人にとって、何も悩むようなことではないでしょうが、私はこの周辺の地理に全然明るくないので、「東京ミッドタウン」と言えば当然「六本木」駅を利用するものとばかり思っていましたし、実際、Googleマップなどの「ルート検索」を使っても、そういう風に指示されました。

しかし目で見る限り、私は「六本木」駅よりも、「六本木一丁目」駅を使った方が、少なくとも心理的には楽ができます。「都営大江戸線」よりも「南北線」の方が使い慣れているからです。しかし私は、「六本木一丁目」という駅の存在をほぼ意識していませんでしたから、そういう選択肢は、最初から選ぶことすらできなかったというわけです。

言うまでもなく、私がもっともやりたかったのは、この路線図を確認しながら、乗換検索を実行することでした。試しに、東京メトロ有楽町線の「地下鉄成増」駅から、「六本木一丁目」駅までの路線検索を実行し、それを先ほどの路線図と重ね合わせると、次のように表示されます。

電車の乗り換えと駅へのアクセスを同時にチェック

詳しい人にとって、こんなことはどうでもいいことかもしれません。しかし私などには、これは大変な安心感をもたらします。「得体が知れないところ」に行くというときであっても、周辺の駅情報がこれだけ出そろっていれば、どこをどう使えば一番自分でも勝手がわかるか、途中まで押さえつつ出かけることができるからです。

それから、利用しなければいけない駅が2カ所以上の場合にも、こうした情報は有用です。一つ一つ、乗換検索で探してみてもいいでしょうが、それだと、途中で使う駅は必ず同一の駅にしてしまいがちです。しかし、最初の目的地にはJRの駅から行き、2番目の目的地には、その周辺の(といっても徒歩で10分以上離れている)地下鉄の駅を使うのが合理的、ということが少なくありません。そういった場合にも、この、一目で確認できる路線図はとても使い勝手がよいのです。

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インデックス

連載目次
第54回 書評をコツコツ書き貯める
第53回 ブラウザで進捗管理
第52回 スキャンした雑誌・書籍の全文検索
第51回 異なる環境で同じブックマークを使う
第50回 電車の乗り換え情報をアレンジする
第49回 ブラウザのタブを整理する
第48回 電子ファイリングで雑誌をデジタル化する
第47回 DailyFeedでまとめてしまう
第46回 そこで忘れずにこれをする
第45回 タスク情報を整理する
第44回 Twitterの情報を整理する
第43回 情報と情報源
第42回 メールの整理を難しくする「心理」を納得させるテクニック
第41回 「Googleデスクトップ」でEVERNOTEのデータも検索してしまう
第40回 すぐに未読であふれるRSSリーダーをどうするか
第39回 EVERNOTEの階層式タグを使う
第38回 Webサイトの記事を一気に読む
第37回 情報整理と文書作成をひとつのツールで
第36回 EVERNOTEとGmailを組み合わせて強力な検索機能を使う
第35回 異なるブラウザでブックマークを同期する
第34回 フォルダ+タグの使い方の一例
第33回 紙copiNetで一気に大量にチェックする
第32回 PDFファイルは開きたくない
第31回 「情報ノート」をタスクリストとしても使いたい
第30回 あれとあれが一緒になれば
第29回 本で得た知識をまとめたい
第28回 IT時代の記憶術
第27回 中途でやめたサービスのデータは…
第26回 情報からアイデアを発想する
第25回 活用したいと思った情報を必ず活用する方法
第24回 ぼんやりした記憶を頼りに検索する
第23回 「とりあえずとって」おきたくなる原因
第22回 書籍もタグで管理する
第21回 「どうしてもとっておきたいエントリ」はどうするか?
第20回 よくある問題 ブックマークはもちろんしています
第19回 大事な情報に限って出てこない
第18回 連絡先情報をどうするか?
第17回 よくある問題 取っておいても読むチャンスがない
第16回 文字情報をとにかく貯めておく
第15回 英語サイトから情報を!
第14回 分類のされかたを研究する
第13回 ネットで気になる情報。とりあえずどうする?
第12回 タグ自体はどう整理する?
第11回 趣味で文具を買っていませんか?
第10回 情報は回遊させる
第9回 大事な情報はトスアップする
第8回 情報の一元化は超難題
第7回 よくある問題 メールの整理ができない!
第6回 ブックマークを同期する
第5回 よくある問題 RSSリーダーの中の大事な情報
第4回 「仕事用資料」の埋没を防ぐには
第3回 よくある問題 情報のタスク化
第2回 よくある問題 [あとで読む]でも読まなくなる
第1回 よくある問題「タグ」を扱う難しさ

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