よくある問題 「…という話なんだけど…」

映画を頻繁に見る人であれば、不要なことかもしれませんが、私はふだん映画をまったく見ないので、俳優の名前、タイトル、制作年などが、まったく頭に入っていません。その分、「あ、・・・いう映画を部分的に見たことがあるんだけど、なんて名前だっけ?」と人に尋ねて、イライラさせてしまうことがあります。

そもそも、部分的に映画を見た記憶がやたらに多いこと自体、あまり映画好きでない証拠かもしれません。出かける前に少し時間が余った時に見たとか、友達の家で見たような気がするとか、そういった映画のストーリーが妙に頭に残って、気持ちが悪くなるのです。

つい先日も、「ホセというメキシコ人が出てきて、たくさんの子供たちが生まれて、3世代くらいにわたる長編で、何か盗みで逮捕されるシーンがあって、殺人事件も起こって、なぜかフクロウがキーポイントになっているような映画」のタイトルを見つけ出そうとして、四苦八苦しました。

そもそもなぜこんな映画を見たのか、どこで見たのか、誰と見たのか、全然思い出せないのです。覚えているのは、こういう奇妙な映画を見たこと。そしてもう一度見たいこと。

もちろんGoogle検索もかけてみましたが、やはり今ひとつです。とりあえず簡単なキーワード検索で、

メキシコ人 ホセ 盗み 殺人 フクロウ 世代

と入れてみました。 残念ながら、見つかりません。もっと的確に絞り込めるキーがあればいいのですが。

ライフハックス:リファレンスを探す

一般に、「自然文による質問」で検索をかけて、コンピュータに答えさせるのは難しいことです。

もちろん、こうしたニーズに応えるものとして、たとえば「人力検索はてな」のようなサービスがあります。これはとてもうまい解決策だとは思いますが、機械に検索させるのと、人に質問するのとでは、感じ方の違いはありますが、やはり質問のハードルの方が高くなってしまうでしょう。

くわえて、Google検索などの場合、1秒とかからず検索結果を得ることができますが、人力検索となりますと、さすがにそうはいきません(それでも、驚くほど早く「解答」を戴くことができて、驚嘆させられることは多くあります)。

将来的に、人力検索にお願いしないと、まず見つかりそうもない情報(あるいは、そういう検索の仕方しか考えつかない場合)であっても、何らかの検索サービスが答えてくれる可能性もありますが、現在は人の手を患わさないのであれば、何らかの代替え方法を工夫するしかないでしょう。

そのひとつの方法として、「リファレンス」を利用するという方法があります。

要するに、自分が欲しい情報が集中していると思われるデータベースに絞って、検索をかけるというやり方です。昔ながらの手法ですが、特にアメリカの優良サイトでは、最新情報はもちろん、かなり過去の情報にまでさかのぼって「登録」してくれているため、仮に情報をピンポイントで得られなくても、多大の「周辺情報」を手がかりに、欲しい情報に迫っていくことができます。

先ほどのキーワードを、今度はリファレンスに入れてみることにしました。私は映画のストーリーから映画のタイトルを探したいとき、必ず次のサイトの「解説」から探すことにしています。

キネマ旬報 DB / Walkerplus.com

残念ながら先ほどのキーワードは一般ワードが多すぎるのでしょう。検索ヒット数が2000になってしまいます。しかし、このような場合色々と思いつくキーどの組み合わせを入れてみて、常に上位に来ている映画である可能性がとても高いのです。試してみます。

このキーワードでの上位10件

少しキーワードを変えてみたところ。似た映画が上がっているのでチェックしてみる

この段階で『カルメン』をチェックしてみると、違うことが分かりました。また、『カルメン』では頻繁に「ホセ」が登場するので、これも外してみます。

「ホセ」を外してさらにキーワードを適当に変えてみると、有力候補2つが残った

『ギャンブル一家 チト度が過ぎる』をのぞいてみると、これは日本映画であることが判明。(最初からこれはチェックを外すべきでした。)残った『ミ・ファミリア』がたどり着きたい答えでした! ちなみにこれを後日借りてみてみましたが、まさしく見たかった映画そのもの。

まとめ

最近になって、情報は「とっておく」よりもますます、「検索で引っ張り出す」事の方が効果的だと感じるようになってきました。そうなると、よく使うのは

・リファレンスとなるリンク集
・検索窓に入れるキーワードを思い出す手がかり(自分の検索履歴やメール)

といったサービスになってくると思うのです。

佐々木正悟さん執筆の
「STUDY STYLE LIFE HACKS勉強法」が発売

「STUDY STYLE LIFE HACKS勉強法」

理解してから先に進む人、とにかく丸暗記で乗り切る人、自分の目標達成のために頑張る人、とにかく楽しいからやる人など、勉強のやり方はまちまちです。このような人の性格と勉強法のマッチングについて記述した佐々木正悟さん執筆の>「STUDY STYLE LIFE HACKS勉強法」(学習研究社刊)が発売されました。

この本では、心理学と脳科学を研究した著者が、勉強をする人のタイプに合わせてそれぞれの状況で効率よ学習するための勉強法のテクニックを紹介しています。