IMEのプロパティで郵便番号辞書を利用して郵便番号から住所を入力している場合、その住所に対応する郵便番号を別のセルに取り出すことができます。PHONETIC関数は、本連載の第6回目でフリガナを取り出す関数として説明済みですが、今回は住所に対応する郵便番号を表示する方法を説明します。

IMEのプロパティ「郵便番号辞書」

住所の入力されているセルから、ふりがなとして保持されている郵便番号の左端から8文字分(数字7文字+ハイフン1文字)分の文字列を表示するには、 PHONETIC関数とLEFT関数を組み合わせて使用します。PHONETIC関数は関数の分類[情報]、LEFT関数は[文字列操作]から使用します。

郵便番号が未入力の住所録

関数の書式

=PHONETIC(参照)

参照:フリガナの文字列を含むセル参照を指定

=LEFT(文字列,文字数)

文字列:取り出す文字を含む文字列を指定
文字数:取り出す文字数を指定

使用例1:住所から郵便番号を取り出して表示する

C4:=LEFT(PHONETIC(D4),8)

住所から郵便番号を取り出す

式を最終行までコピーします。

郵便番号が表示

使用例2:住所から郵便番号を取り出し、半角に変換する

C4:=ASC(LEFT(PHONETIC(D4),8))

使用例1で取り出した郵便番号を半角に変換する

郵便番号が半角で表示された