給料の支給金額は、出勤時間の合計と時給の金額を掛けて算出します。数値同士を掛ける場合には、数値×数値で計算されるはずなのですが、出勤時間の合計が時刻となっていると、数値と時刻を掛け算すると正しい結果を求めることができません。

出勤時間の合計と時給を掛けた結果

時刻を数値に変換するには、時間に「24」を掛け算します。時間は、シリアル値で考えると24時間を「1」としているため、時間に「24」を掛け算することで数値に変換可能となります。今回は、勤務時間の合計と、「24」、時給を掛けます。複数の値の積を求める場合には、PRODUCT関数を使用します。PRODUCT関数は、関数の分類[数学/三角]から使用します。

関数の書式

=PRODUCT(数値1,数値2[,数値3,.....])

引数1:積を求める数値を指定

引数2:積を求める数値を指定

引数は255個まで指定可能

使用例1:勤務時間の合計から1月の支給金額を計算する

=PRODUCT(G19,24,G1)

勤務時間の合計と、「24」、時給を掛ける

算術演算子「*(アスタリスク)」を使用して計算することもできますが、掛ける数値が多い場合には、PRODUCT関数を使用すると便利です。

勤務時間の合計と、「24」、時給を掛ける

使用例2:体積を計算する

縦、横、高さから体積を計算