【連載】

ゼロからはじめるDocker

2 Dockerをインストールしてみよう

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前回は「Docker」の特徴を中心に、個人から企業まで幅広く利用されているソフトウェアであることを説明した。前回の内容ではDockerのみに焦点をあてたが、Dockerを取り巻くサードパーティの動きも活発であり、Dockerを利用するために利便性を向上するサービスサイトやサイトの機能も登場している。

例えば前回でも触れたDocker Hubでは、Githubと連携することでコンテナイメージを作成するためのファイルDockerFileをGithubにpushすると、自動的にDocker Hubにビルドされたコンテナイメージが配置されるAutomated build機能を提供している。またGitlabでは、DockerのコンテナイメージをGitlab上で管理できる機能を提供している。

Dockerをコマンドではなくブラウザから管理することができるRancherやportainerといったWebアプリケーションも登場している。しかしこれらを有効に利用するためには、まずはDocker環境を作成できなければならない。そこで今回は、DockerをインストールしてDocker環境を構築する。

Dockerが利用できる環境について

Dockerはこれまで、Linux OSのみに環境を構築できたが、現在ではLinux以外のOSでも利用が可能となっている。執筆時の最新版であるDocker 17.07で対応しているOSは、以下である。

デスクトップOS
・Windows 10
・macOS

サーバOS
 ・Linux OS
 ・Ubuntu
 ・CentOS
 ・Fedora
 ・Oracle Linux
 ・SUSE Linux Enterprise Server
  ・Red Hat Enterprise Linux
 ・Microsoft Windows Server 2016

なおDockerは、17.03からコミュニティエディションのDocker CE、エンタープライズエディションのDocker EEに分かれ、サポートしているDockerのエディションがOSごとに異なるため、注意が必要である。

対応表については、Docker Documentationにまとめられている。

Dockerがあらかじめ用意されているOSについて

前述の内容とは別に、初めからDockerがバンドルされているOSも存在する。代表的なOSとして、以下のものがある。

Container Linux
CoreOS, Inc が提供するOSで、特徴としてはDockerに加えてクラスタリングを構成するetcdやfleetがバンドルされていることが挙げられる。

RancherOS
Rancher Labsが提供するOSで、特徴としてはDockerをブラウザから管理するソフトウェアであるRancherの連携機能が利用できることが挙げられる。

また、Linuxディストリビューションにも、同様にDokerがバンドルされているOSがある。 ・CentOS Atomic Host

これらのOSの特徴として、とても軽量であることが挙げられる。これはDockerを利用する上で、実行に必要な最小限の構成のみとなっているからだ。OSが軽量であるということは、ホストとなるインスタンスのHDDリソースをDockerが最大限に利用することができるメリットがある。そのため、最近ではIoTの環境でも、活用が見込まれている。

Dockerのインストール

では実際にDockerをLinuxディストリビューションのひとつであるUbuntuにインストールしてみる。インストール方法は、Docker Documentation を参照する。

Get Docker CE for Ubuntu | Docker Documentation

Ubuntu 16.04 64bitであれば、以下のコマンドを実行すればよい。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install \
    apt-transport-https \
    ca-certificates \
    curl \
    software-properties-common
$ curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -
$ sudo add-apt-repository \
   "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
   $(lsb_release -cs) \
   stable"
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install docker-ce

※LinuxディストリビューションにDockerをインストールする方法は、手順が変更になる場合があるため、必ずDocker Documentation に記載されているインストール手順を確認いただきたい。

これでDockerのインストールは完了である。インストール後は、以下のdockerコマンドで正常に動作するか確認する。

$ docker container run hello-world

コマンド実行後、hello-worldのコンテナイメージがダウンロードされ、Dockerに対する説明が表示されれば、正常に動作していることになる。これでDockerの環境は完成した。 ではDockerをどのように利用すればよいか、こちらについては、次回の「Dockerコンテナを利用してみよう」で説明する。

CloudGarage開発担当
IaaS型パブリッククラウドサービス「CloudGarage」の開発エンジニア。バックエンドのサーバ構築からフロントのアプリケーション開発まで幅広く行う。「Docker」は実務でも頻繁に利用するため、実際に使っている立場から「Docker」について解説をする。

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インデックス

連載目次
第5回 Dockerホストを複数サーバで運用しよう
第4回 Dockerのコンテナイメージを作成してみよう
第3回 Dockerコンテナを利用してみよう
第2回 Dockerをインストールしてみよう
第1回 Dockerとは?


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