手軽に使える付箋メモアプリ

スマートフォン向けのメモアプリは非常に多くある。しっかり文章が綴れるテキストエディタレベルのものから、ホーム画面に付箋を貼り付けるものまでメモアプリを名乗っているものは多い。evernoteも、クラウド連携するメモアプリと捉えている人もいるだろう。

「Google Keep」はそんな中で、クラウド連携する機能を持ちつつ、使い勝手的には付箋、というアプリだ。ホーム画面に付箋を貼り付けるのではなく、付箋はあくまでもアプリ内に増えて行くだけだから他のアプリの利用やウィジェットの邪魔になるということもない。そして、PCや別のスマートフォン、タブレット等とも連携してくれる。

「Google Keep」

テキストやチェックリストを付箋のように登録

アプリを起動すると、最初から登録されているチュートリアル的なものがすでに付箋的な見た目で表示されており、それだけでだいたいの使い方がわかるはずだ。まずは一通り読みながら、読み終えたものを画面外へ向かってスワイプしてみよう。左右どちらへスワイプしても、付箋が丸ごと画面から消える。

消えた後に「1件をアーカイブしました」という、Gmail等でおなじみの言葉が表示されるが、スワイプした付箋はあくまでもアーカイブされるだけで、削除はされない。とりあえず今いらないものをさっさとスワイプしてしまえば見映えがすっきりするし、うっかり消したものもすぐに戻せる。もちろん、アーカイブを開けば消したものが全て残っている。

スワイプで付箋が消せる

スワイプではアーカイブになり、すぐ復活も可能だ

左からメインメニューを引き出すと、アーカイブ等が開ける。複数アカウントを切り替えて利用することも可能だ

削除したい時には、タップして付箋を選択してから右上のメニューを開いて「削除」を選ぶ。複数の付箋を一括で処理したいなら、ロングタップすると複数選択モードになる。

複数選択やアーカイブなしでの削除も簡単に行える

削除したメモはゴミ箱に保存され、7日後に自動削除される

メモの登録は上にあるメニューバーから行う。一番左にあるアイコンは普通のテキストメモ、2番目にあるのがリスト作成のアイコンだ。実はテキストメモを選択しても、書き込み画面の右上でメニューから「チェックボックスを表示する」を選べばリストになるし、リスト画面で「チェックボックスを表示しない」にして普通のテキストメモにすることもできる。チェックリストつきにしたものは、チェックを入れるとその項目に取り消し線が引かれるので買い物メモ等に活用しやすい。

テキストを入力して文章的なメモを残せる

チェックリストを作って買い物メモなどに使うこともできる

画像つきメモや音声メモも

写真を撮影したり、端末内にある画像をつけたメモを作ることもできる。また、マイクアイコンを選択すると音声入力も可能だ。話した言葉を認識してテキスト化したものが表示され、さらに音声そのものもメモに添付される。この音声部分だけを削除することもできるから、単純に音声入力したい時と、音を残しておきたい時に使い分けることも可能だ。

声でメモを入力して音声と一緒に残しておくこともできる

登録する付箋部分には色を設定できる。自由に色を選ぶのではなく、用意されたリストの中から指定する方式だ。いろいろな色を指定して、標準状態の「グリッド表示」にしていると、まさに付箋といった見映えになる。この付箋状態が見づらいようならば、メイン画面のメニューから「リスト表示」を選ぶとよいだろう。

カード部分には色を指定できる

付箋状態ではなくリスト表示にも切替えられる

リマインダーを場所や時間で指定

メモにはリマインダーをつけることができる。普通に日付と細かな時間を指定することもできるが、今日の夜、明日の朝、といった感じのざっくりとした指定もしやすいのが便利だ。

午前、午後、夕方、夜、というおおざっぱな指定でのリマインダーがつけられる

もちろん詳細な時間指定も可能だ

また、場所にリマインダーをつけられるのもおもしろい。スポット名を指定して登録できるから、この店に行った時に忘れずに買い物するようにしよう、というような指定がつけられる。

通知を設定する時に「場所に基づく通知」を選択するとスポット名を入力して位置情報をリマインダーにできる

リマインダーをつけた場合、Google Nowとも連携してくれる。アラートも出るのだが、Google Nowを愛用しているのならばこの機能も便利だろう。

リマインダーはGoogle Nowにも反映される

ブラウザやChromeの拡張機能からも共用

このデータはGoogleドライブと同じ領域に格納される。今のところGoogleドライブ側からメモを利用することはできないのだが、ブラウザで「https://keep.google.com/」にアクセスし、同じアカウントでログインするとメモの閲覧や編集、新規作成などが可能になる。細かな文字入力が面倒な時などにはPCから利用してもよい。

またPC向けのChromeには拡張機能も用意されている。ブラウザ本体とは別に使うこともできるから、デスクトップでコンパクトな画面で使いたい時にはこちらを使ってもよい。アクセス用のアドレスや拡張機能のダウンロードリンク等はアプリを最初に起動した時のチュートリアル付箋に入力されているから、アーカイブした付箋から拾ってくると利用も簡単だ。

ブラウザから全く同じ情報を利用可能だ

Chromeには専用の拡張機能も用意されている

「Google Keep」
利用料金:無料
制作者:Google