いつでも見られるけど邪魔にならない付箋アプリ

スマートフォン用のメモアプリはかなり多く存在する。もちろんEvernoteなどをメモとして活用している人も多いだろう。しかし、ホーム画面から即座に内容の確認や書き込みをしたいとなると、一度アプリ本体が開くタイプの動きでは対応できない。そこで使いたいのが付箋アプリだ。

しかし、単純にホーム画面に付箋が常時表示されているとなると邪魔になる。また、ホーム画面にしか表示されないのではブラウジング中などに参照できないという問題もある。必要な時だけは別のアプリを使っている時でも前面に表示され、使わない時には邪魔にならないところに引っ込んでいて欲しい。そんなワガママな要求に応えてくれる付箋アプリが「Floating Stickies」だ。

「Floating Stickies」

設定なしで直感的に使う付箋

「Floating Stickies」をインストールし、起動するとホーム画面いっぱいに付箋と手の絵が表示される。「Floating Stickies」の動作説明はこれが全てという状態だ。右下のチェックボタンをタップすると画面が消えるが、この画面を何度か参照したいと思うのならば、その前に左下の「Do not show again」のチェックをはずしておこう。

最初の画面を消すと、1つの付箋が表示される。「Type Here」と書かれている部分をタップするとキーパッドが表示されるから、必要なことを書き込もう。サイズが小さければ2本指でピンチアウトすれば画面いっぱいまで大きくできる。もちろん、逆に小さくすることも可能だ。右下にある三角マークをうまくドラッグすると細かいサイズ調整がしやすい。

文字入力している間や、付箋をタップしてアクティブにしてある時には付箋が不透明になる。入力する文字が多くて付箋の表示範囲を超えた時は、自動的に文字が上に送られる。表示中に付箋内でスクロール等はできないから、全体を読みたい時には一時的に付箋を拡大するとよいだろう。不要になった付箋は右上の「×」で消せる。

全ての付箋を消してしまった後は、アプリ一覧から「Floating Stickies」をタップすれば1枚目が表示される。ホーム画面ではアイコンやウィジェットの上に、アプリ起動中はアプリ画面の上に付箋が半透明に表示される。

付箋はホームのアイコンの上に半透明表示される

左上の「+」をタップすると新規付箋が追加される

邪魔な時は画面外に格納

常に前面表示される付箋は邪魔になるが、「Floating Stickies」の場合左に向かって付箋をスワイプすると画面外に吸い込まれるように消える。

残るのは半透明なペンマークだ。左端に出ているこのマークを、右へ引っ張るようにすると消えた付箋が出てくる。つまり画面外に付箋を格納している状態で、ペンマークが取っ手のようなものだ。このペンマークは別のアプリを起動している状態でも表示されるため、ブラウジング中に引っ張り出してテキストを追加したり、参照したりもできる。

ペンマークは、ただタップしただけでは反応しないため、ホーム画面でアイコンにかぶって表示されていても無視できる。付箋の格納・取り出し時に斜めにスワイプするとある程度格納・展開の位置はコントロール可能だ。同じような位置に格納してしまうと、ペンが上下に並んだ状態で表示される。

付箋の位置自体はほぼ完全に重なっていても問題がないため、縦にペンが並ぶだけ大量の付箋を格納しておくことも可能だ。残念ながらペンの状態では何の付箋が入っているのかわからないから、自分が管理できる程度の数にしておくとよいだろう。

付箋は画面左側に格納できる

付箋もペンマークもブラウジング中などにも参照可能だ

メニューからコピー&ペーストや共有もOK

付箋の左上にある、下向きの矢印をタップすると「Copy」、「Paste」、「Share」というメニューが表示される。「Copy」は付箋内のテキストを丸ごとコピーしてくれる。「Paste」は現在入っているテキストの後ろに、コピーしたものを貼り付ける機能だ。

現在あるテキストの途中に貼り付けたい場合は、テキスト入力状態で目的の場所をタップした上で、表示されるマークをタップすると「貼り付け」のメニューが表示されるから、こちらを利用しよう。

「Share」は選択すると。共有先のアプリリストが表示される。残念ながらTwitter等のSNSアプリは表示されないのだが、必要なアプリがリストにあればコピー&ペーストの手間を省くこともできる。

コピー等の編集メニューは下向き矢印から呼び出せる

文字の挿入位置を指定してのペーストは文字入力中のメニューを利用

付箋の内容を一気に送る共有メニューもあり

「Floating Stickies」
利用料金:無料
制作者:Mohammad Adib