食べるものはそれなりに太りそうな物を食べるくせに、飲み物だけはダイットドリンクって人、結構多いんじゃないでしょうか? これって、太る物を食べていることからの罪悪感をダイットドリンクを飲むことで打ち消しているのかも……でも、今回取り上げる記事はそんな人たちへの警告です。
まずは記事の冒頭にある、"Many of us justify a diet drink habit as a way to cut calories and lose weight. For some it can work, at least for awhile."といった下りに注目してみましょう。この意味はというと「わたしたちの多くはダイエットドリンクを、カロリーをカットし体重を減らすものと正当化しています。確かに一部の人には有効でしょう、少なくともしばらくの間は」。
そこでズバリ質問 : ダイエットドリンクは「ダイエット」に効果あり?、それとも無し?
記事にもあるように、"the American Journal of Clinical Nutrition"に公表された内容によると"a soda with artificial sweeteners for a sugary beverage can help lower calorie intake, but there’s no evidence it helps you keep off the pounds in the long-term"「人工甘味料を含んだ飲み物はカロリーの摂取量は押さえることが出来るが、長期においては体重を減らす兆候は見られない」とのこと。
さらには最近の2つの研究調査においては"being a diet soda junkie could actually put you at a greater risk of weight gain"とあるように「ダイエットドリンクの常習者は体重を減らすどころか増えてしまうリスクが非常に高い」といった結果を得たんだとか。
そしてダイエットドリンクを一日3回かそれ以上摂取、最低でも週に21回飲み続ける実験では、7年から8年後には、なんと太りすぎ、または、肥満体になってしまう確率が、ダイエットドリンクを飲まない人に比べ一気に2倍にもなってしまうんだそうです。その上最近の研究では、1日1回だけでも、ダイエットドリンクを長期にわたって常習し続けると、ウエスト周りは太くなり、糖尿病(diabetes)や高血圧症(hypertension)、さらには心疾患(cardiovascular disease)などになる確率もグーンと上ってしまうんだそうです。
何故このようなことが起きてしまうかは、記事よると「ダイエットドリンクに含まれる人工甘味料が脳の糖分受容体を刺激してより空腹感が増し、結果食べる量が増える。そして一度そうなってしまうと、人は自然の果物や野菜、豆類などが持つ糖分レベルでは到底満足出来ず、よりカロリーが高い甘い食べ物を欲するようになってしまう」と説明しています。
まーここまでくれば、人工甘味料(カロリー減、もしくはカロリーゼロ)を含むダイエットドリンクは、あまり勧められる物ではない。摂取するに当たっては十分心して、摂りすぎには注意すべきだということは分かっていただけたでしょう。
さらに記事はどうしても甘い物を飲みたいときは、ダイエットドリンクの代わりとして :
・普通の水かミネラルウォーター
・コーヒーかお茶
に1オンスに1グラム程度の砂糖を加えて飲むことを勧めています。つまりこの基準でいくと、普通のコップ1杯に小さじ2杯程度の砂糖を入れて飲む方がましなんだとか。
でも一番のお勧めは :
無糖無塩の炭酸水をオレンジ、レモンで味付けするか、輪切りにしたライム入れて飲むかだとか。なんとキュウリでも結構イケるんだそうですよ。
「最近どうも太り気味で……」とお悩みのあなた、こんなお勧めドリンクでダイエット試みてみてはいかがでしょう!?
今回のURLは、Dieting? Why you should ditch the diet soda - Health - Diet and nutrition - msnbc.com。
興味がある方は是非チェックしてみてください。
英語ワンポイント :
タイトルにある"ditch"という単語には「見捨てる、見捨てて逃げる、置き去りにする、ほったらかす、見限る、厄介払いする」などがあり、通常は"throw away(捨てる)"とか"give up(諦める)"、"let go(手放す)"などの代用語としても使われます。
ではまた次回。