東京・銀座の「サッポロ生ビール黒ラベル THE BAR」が7月5日、リニューアルオープンした。サッポロビールの関係者は「黒ラベルの熱狂的なファンを生み出す拠点に育てていきます。目標とする体験者数は、年間12万人(昨年比120%)です」と意気込む。
どこが新しくなった?
サッポロ生ビール黒ラベル THE BARは、開業6周年を迎える黒ラベルのブランド体験拠点。東京メトロ銀座駅に直結していることから、これまでも銀座界隈で働く人たちを中心に、気軽に立ち寄れるバーとして人気を集めてきた。
今回のリニューアルにともない、店内の奥には”CLUB ZONE”が新設された。同スペースでは黒ラベルを注文できるほか、オンラインショップ「サッポロ生ビール黒ラベルTHE SHOP」の一部グッズも店頭販売する。
また店内に4基導入した、伊達冠石(だてかんむりいし)を使用したシルエットが目を惹くオリジナルドラフトタワーで『ザ・パーフェクト黒ラベル』(700円)を提供する。関係者は「サーバーの泡付け穴の形状を改良しました。きめ細かいクリーミーな泡で、ひと口目の旨さが長く持続するのが特徴です」とアピールする。
マーケティング本部の野並祐介氏に話を聞いた。「こちらの店舗は、最もビールがおいしい瞬間はその日の1杯目、というコンセプトのもと2019年に開業したフラッグシップビヤバーです。黒ラベルにおけるブランド体験の“最高到達点”として、お客様とより深く繋がることが出来るバーを目指しています」と紹介する。
店内では”生のうまさ”を追求した3種の注ぎ分けで黒ラベルを提供する。『ザ・パーフェクト黒ラベル』は、完璧な生を目指したもの。このほか、復刻したスイングカラン(昭和の頃に使われていたビールサーバーの注ぎ口)で一度注ぎならではの味わいを再現した『ファースト』(700円)、そして『ザ・パーフェクト黒ラベル』と『ファースト』の良いとこどりの『ハイブリッド』(700円)を提供する。
サッポロビールには、銀座の飲食店を一緒に盛り上げていきたい、という思いもある。そこで銀座周辺の飲食店とコラボしたフードを月替りで用意する。取材時は、銀座 木村屋が監修した『プレミアム銀座サンド<コンビーフサンド>』(880円)が提供されていた。
ターゲット層について聞いた。メインとなるのは、やはり銀座界隈のビジネスパーソン。そして黒ラベルをよく飲んでいる若年層から(20代~)のファン。これに加えて、立地条件の良さから女性の独り飲みニーズなども取り込めているという。
ちなみに、こちらのバーで飲めるビールは1人1日2杯まで。その理由も「最もビールがおいしい瞬間はその日の1杯目」「銀座の飲食店を盛り上げていきたい」にほかならない。こちらのバーにふらっと立ち寄り、おいしい黒ラベルを堪能し、いざ銀座の街に繰り出すというのが正しい利用方法になるのだろう。
営業時間は、月~土が11:30~22:00(LO21:30)、日・祝が11:30~21:00(LO20:30)。休業日は、年末年始と2月第3火曜日。支払いはキャッシュレスのみとなっている。店舗の入りやすさと雰囲気の良さ、そして何より『ザ・パーフェクト黒ラベル』の美味しさ。仕事の疲れを癒やすスポットとして、飲み会が始まるまでの0次会の場所として、人との待ち合わせ場所として――。ブランドの醸し出す大人の時間を楽しみたい。