内科・皮膚科・アンチエイジング・栄養学に精通した著者の馬渕知子医師が、日常的に飲まれている「コーヒーとビール」に秘められた驚くべきパワーと、それを最大限に活かす「正しい飲み方」を解説した一冊『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる』。この記事では本書から一部を抜粋して紹介します。今回のテーマは『絶対に酔えない日は、昼間から「飲む準備」を整える。』
絶対に酔えない日は、昼間から「飲む準備」を整える。
楽しく酔うのもお酒の醍醐味ですが、ビジネスが絡んだ宴席ともなると、さすがにそうはいきません。
飲みすぎて翌日に響くのも心配です。
そんな「絶対に酔いたくない宴席」がある日は、昼間から「飲む準備」を整えておきましょう。
ひとつは、いつもより多めに水を飲んでおくこと。
体の脱水状態はアルコールの代謝能力を下げ、酔いを招きやすくします。
水分は貯蓄できるものではありませんが、酔えない飲み会を控えている日には、朝から適度な水分摂取を心がけておくことがポイントとなります。
お茶に使われる材料には肝臓の働きを活性化させる成分が含まれるものが多くあるので、ウコン茶やクコ茶そば茶、杜仲茶マテ茶などもおすすめです。
飲む直前になって慌ててウコンを飲むより、日中からこうした準備をしておくことこそが効果的なのです。
最低でも、1~2時間前から取り組まれると良いでしょう。
そしてもうひとつポイントになるのが、ランチタイム。
ランチは、アルコールを解毒・分解するためのサポート成分を事前に摂取するベスト・チャンスです。
肝臓は、食事から得る様々な栄養素を使うことでスムーズなアルコール代謝が可能になります。
もちろん、アルコールと共に食べる食事も活用されますが、食べ物が消化・吸収されるにはある程度の時間が必要です。
ですから、昼間から夜のアルコール代謝に向けた栄養成分を取り入れておくと良いのです。
例えば、メインはタウリン多めの牡蠣やイカ、アジなどがおすすめ。
これらの食材には、胆汁の分泌を促進し、肝臓機能を活発にさせる働きがあります。
しじみのお味噌汁付き定食などもいいでしょう。
しじみに含まれるオルニチンはアルコール代謝の過程で発生するアンモニアを分解する手助けになります。
ランチはビジネスパーソンにとってフィジカルからメンタル面にまで及ぶ健康に影響を持ち、食を共にするという空間がコミュニケーションの橋立にもなれば、独りで仕事の整理や考察をする時間として有効です。
ここに、夜の自分を見据えたランチを選択すれば、明日の自分にその恩恵がかえってくるはずです。
食後や、おやつと一緒にハーブティーを飲むのもよいでしょう。
ミルクシスルやアーティチョークなどを使ったハーブティーには肝臓の働きを活性化させる成分が含まれています。
そこまで細かくなくても、消化に時間がかかる脂肪分を含んだメニューは腹持ちがよく、「空きっ腹にアルコール」を回避してくれることに役立ちます。
『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる』(馬渕知子/クロスメディア・パブリッシング)
この本では、コーヒーとビールに秘められたすごいパワーを明らかにするとともに、単なる嗜好品として味わうのではなく、パフォーマンスの最大化を可能にする、二重の意味で「うまい飲みこなし方」をお伝えします。想像してみてください。大好きなコーヒーとビールを美味しく楽しみながら、疲れやストレスを除くことができるのです。仕事もプライベートも絶好調!この本を読み終える頃には、きっとそんな毎日を手に入れているはずです。