暑い季節は汗や身体のニオイが気になる時期。近年は男性の理容意識が高まり、男性用化粧品やボディケア用品の市場が成長を続け、薄着になることから体毛のケアについても関心が高まっている。
そんなテーマでパナソニックがセミナーを開催し、男性の汗・ニオイ・体毛ケアに関する最新の動向を解説。ゲストのKUBOKI氏はヘア&メイクアップアーティストという立場から、もう一人の原かや先生は形成外科専門医・レーザー専門医指導医という立場から、男性の体毛ケアの現状を語った。
パナソニックの調べによると、男性の体毛ケアに関する意識には世代間のギャップが。若い世代ほど「抵抗がない」という人が多く、50代や60代では「抵抗がある」と回答した人の割合が高い。KUBOKI氏も原先生も、この10年で体毛のケアを意識する男性が増えたことを実感していると口をそろえる。
体毛のケア(除毛・脱毛)には2つの側面があり、1つは身だしなみの一環として、もう1つはニオイ対策だ。ニオイの元となる汗は、「身体から分泌されたときはほぼ無臭」(原先生)という。皮膚の常在菌や雑菌の働きによって、汗と皮脂が分解されてニオイ成分が生まれる。汗をかいたらこまめに拭いたりシャワーを浴びたりすることはもちろん、体毛によって汗やニオイがこもりやすくなるため、体毛のケアも汗・ニオイ対策として有効とのこと。
また、身だしなみとしての体毛ケアについてKUBOKI氏は、「清潔感に対する意識が年々高まっていて、良くも悪くも体毛が薄いほうが見た目の清潔感にはプラスなことが多い。例えば仕事でもマナーの1つになりつつある現場もある」とする。
体毛のケアで注意したいのは、カミソリで剃ると肌の表面も同時に削ることになるため、頻繁に剃っていると肌荒れの原因になる。毛抜きで抜くのは、体毛と一緒に肌の細胞も持って行ってしまうため、やはり肌や皮膚の内部がダメージを受けやすい。最後に原先生は、「身体の清潔を保っても解決しないニオイには、塗り薬や手術といった保険適用の医療もあるため、医療機関を受診してほしい」とした。
最新ボディトリマーを使ってみた
冒頭で男性用化粧品やボディケア用品の市場が成長中としたが、男性の体毛ケアに特化したボディトリマーもその1つ。今回のセミナーでは、パナソニックの最新モデル「ER-GK83」(実勢価格:12,000円前後)を試用することができた。
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パナソニックのボディトリマー「ER-GK83」。右上はダイヤルで剃りの長さを調整する「ダイヤル式長さそろえアタッチメント」、調整範囲は約3mm~12mm。中央は体毛を約2mmまで短くする肌ガードアタッチメント。これらのアタッチメントを装着しない場合、使用後の体毛の長さは約1mmとなる
同じくパナソニックの調査では、自身の体毛ケアをしている人は54%と過半数(20代~30代の男性100人、20代~40代の女性100人)。ケアをする部位においては、VIOゾーンへの関心度が高くなっている。
ER-GK83の特徴は、持ちやすい「I型」の本体形状、付属のアタッチメントを使うことによる約0.1mm~12mmの剃り幅、防水&流水洗浄OK、急速充電対応といったところ。刃もI型となっており、丸みのある「ガード刃」と体毛を剃る「カット刃」で構成され、これらは国内で作られる高品質な日本製だ。
実際に自分のスネ毛をER-GK83で剃ってみたが、切れ味が良いのはもちろん剃り心地もソフトな感覚。肌へのダメージも少なそうだ。ツルツルにするのも、アタッチメントを装着して多少の長さを残すのも、調整しやすかった。
本体と刃が「I型」なのもポイントで、ケアしたい身体の部位に合わせて動かしやすい。パナソニックは「身体を洗うような手の動きで自然に、直感的に剃れる」としている。特に男性のVIOソーンをケアする場合、I型の刃は目的の箇所へと当てやすく、T字カミソリのような剃りにくさがない(……ようにデモでは見えた。自分のVIOソーンでは試していない)。
ニオイや体毛はセンシティブなものだけに、なかなか話題にしづらいところがあるのだが、意識が高まっているという現実がある。体毛のありなし(濃い薄い)は、KUBOKI氏が話したように「見た目の清潔感」を(すべてではないにしろ)左右するだろうし、ケアすることで周りからの印象が良くなるのは自分にとって得なことだと思うのだ。体毛のケアに大きな抵抗感がないようなら、身だしなみとニオイ対策の1つとして始めてみてはいかがだろうか。