セールスフォース・ドットコムは、コラボレーションプラットフォーム「Quip」に「Live Apps」と、Salesforceとのデータ連携機能を新たに追加したと発表した。

「Quip」は、ドキュメントをクラウド上に保存し、プロジェクトメンバー間で共有しながら共同作業ができるプラットフォーム。同社が昨年8月に買収した。Wordのような文書やExcelのようなスプレットシートが作成できる。

「Quip」

大きな特徴は、他のメンバーとのチャットや、誰が何を変更したかという履歴が統合されている点で、メンバーと会話しながら共同作業ができる点。

「Quip」の画面

作成した文書は、PDF、Word、HTML、LaTex、Excelなどにエクスポートできる。

今回機能拡張されたLive Appsは、任意のQuipドキュメントに直接組み込むことができる、インタラクティブなカスタムアプリケーションで、Salesforceレコード(@salesforce record)、カレンダー(@calendar)、カンバンボード(@kanban)が用意された。

Live Apps

@calendarは、製品発表やイベントの情報を見やすくし、コメントしたり、それぞれの担当作業を追跡したり、コラボレーションを行ったりできる。

@salesforce recordは、Quip内からSalesforceのレコードを表示、編集、更新することが可能になる。

@kanbanは、プロジェクト管理に役立ちインタラクティブなカード、カラム、色分けによって情報を整理、ワークフローを視覚化および最適化することができる。

また、ワークフローテンプレートも用意され、タスクやプロジェクト(製品ロードマップの作成、新製品発表の準備、営業担当テリトリー地域の図示など)に最適なレイアウトやLive Appsが含まれており、営業担当マネージャー向けの「Territory Planning(営業担当テリトリー計画)ワークフローテンプレート」、マーケティングチーム向けの「Launch Plan(製品発表計画)ワークフローテンプレート」、製品担当マネージャー向けの「Product Roadmap(製品ロードマップ)ワークフローテンプレート」などを現在開発中だという。

もう一方の新機能であるSalesforceとのデータ連携機能「Salesforce Files Connect」は、作業中のQuipドキュメント/スプレッドシートをSalesforceにネイティブで連携することができ、更新結果をSalesforceに反映できる。

Salesforceとのデータ連携機能

セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 シニア・ディレクター 御代茂樹氏

Quipの特徴について、セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 シニア・ディレクター 御代茂樹氏は、「セールスフォースとしては異色の製品だが、メンバーが一緒に作業するリビングドキュメントという新しい概念の製品だ。ユーザーは、メール、表計算など、これまでいろいろなツールを使ってビジネスをやってきたが、どれが最終版なのかわからず、それが問題点になっていた。1つのドキュメントをいろいろな人が編集する場合、誰かが変更したら、自動的に最新ものが利用できるプラットフォーム。また、いろいろなデバイスで利用でき、それがSyncして、自動的に最新もの利用できるプラットフォーム。コラボレーションに必要なコンポーネントはこういったものだと考えている」と述べた

Quipの価格は、Quip Businessライセンスが1ユーザーあたり月額1,200円で、Salesforceとのデータ連携ができるQuip Enterpriseライセンスは1ユーザーあたり月額3,000円。