オンラインバックアップサービス企業Backblazeは10月26日(米国時間)、「2017 Hard Drive Reliability by Drive Size and Brand」において、2017年第3四半期におけるハードディスク故障率を発表した。故障率はSeagate ST4000DX000 (4TB)が31.10%と最も高く、これにSeagate ST4000DM001 (4TB)の18.85%、Seagate ST4000DM000 (4TB)の3.28%が続いている。

2017年第3四半期におけるハードディスク故障率 - 資料: Backblaze提供

2013年4月~2017年9月ハードディスク累積故障率 - 資料: Backblaze提供

Backblazeが主力として採用しているハードディスクの容量は4TB。ただし、4TBハードディスクは故障率の高いモデルが出てきており、8TBハードディスクへの入れ替えが進んでいる。またBackblazeは10TBおよび12TBの投入を開始しており、8TB、10TB、12TBへの移行が進むとしている。

サイズ別ハードディスク容量推移グラフ - 資料: Backblaze提供

BackblazeはSeagate 8TBモデルのコンシューマモデル(ST8000DM002)とエンタープライズモデル(ST8000NM0055)についても発表。コンシューマモデルの故障率は1.1%、エンタープライズモデルは1.2%と、コンシューマモデルとエンタープライズモデルでほとんど故障率に違いが見られない点を指摘している。なお、エンタープライズモデルはコンシューマモデルよりもデータの読み込み速度が速いほか、提供している機能が多く、保証期間が長いという違いがある。

Backblazeは四半期ごとに同社のサービスで利用しているハードディスクの故障率を発表している。同社の発表によれば、特定のモデルは他のモデルと比べて故障率が高い傾向が観測されている。