矢崎総業と産業技術総合研究所(産総研)は、産総研 材料・化学領域内に「矢崎総業-産総研 次世代つなぐ技術 連携研究ラボ」を設立したと発表した。矢崎グループの製品に共通するコンセプトである「つなぐ」を冠した連携研究ラボにおいて、次世代高性能・高信頼性接続技術の確立を目指すとしている。

今回設立された連携ラボの概要

ハイブリッド自動車や電気自動車においては車載システムの高電圧・大電流化が進むほか、自動車やコネクテッドカーなどにおいては、車載システムへの信頼性は、安全性などの面から今後、さらに求められていくものになる。

同ラボは、オープンイノベーションの実現を目指し、企業と産総研の加速・集中的研究開発を実現するために、2016年4月に制定された「産総研連携研究室制度」を活用したもので、産総研のつくばセンターを拠点とする。

矢崎総業は自動車部品事業を重点領域とし、自動車用ワイヤーハーネスのサプライヤとして接続技術をコアとした製品開発の実績がある。両者は今回の連携により、新規ナノ材料を開発し、未来のクルマに対応可能な高性能かつ高信頼性の技術の研究開発を推進していくとしている。