日立製作所は10月24日、IT基盤の導入から運用までを支援するHyper-Converged Infrastructure(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)ソリューション(HCIソリューション)を拡充し、バックアップやセキュリティ強化などを行うHCI強化メニューと「かんたん仮想化HCIモデル」を発表した。HCIソリューション強化メニューは同日に提供開始しており、かんたん仮想化HCIモデルが12月28日を予定している。

HCIソリューションでは、HCI(カスタマイズモデル)、仮想マシン、仮想デスクトップの構築、運用支援ドキュメント、オンサイトトレーニング、既存環境からの移行支援、サポートサービス(問合せ対応、維持保守、バージョンアップなど)で構成している。

今回、同ソリューションにシステムリカバリなどのバックアップ運用、セキュリティ強化、運用効率で構成する強化メニューと、かんたん仮想化HCIモデルを追加。

HCIソリューションと拡充ポイントの概要

強化メニューのバックアップ運用では、HCIに適した推奨バックアッププランを用途別、規模別に複数パターン準備し、セキュリティ強化は業務システムのマルウェア感染防止、操作ログ取得などができる。また、統合システム運用管理「JP1」によるHCIと既存環境の統合的な運用管理(監視、自動化など)を行うことを可能としている。

かんたん仮想化HCIモデルは、社内業務基盤などに適したシステム構成をあらかじめテンプレート化して提供。具体的にはVMware vSANを活用し、業務サーバを仮想化技術で集約する要件に基づくHCIを事前に設計構築して提供する。

同モデルでは、段階的に拡張可能な「Enterprise構成」と、小規模向けの「Entry構成」を準備している。Enterprise構成は社内業務基盤(コミュニケーション基盤、VDI基盤など)、開発環境基盤、Entry構成はパッケージアプリケーションの実行基盤、拠点の業務基盤となる。

さらに、各種ハードウェア・ソフトウェアにまたがる複合的な問題に対応する「日立サポート360」も顧客が利用することで、HCIの導入から運用をワンストップで支援していくという。