富士通は10月16日、SAP製品のソフトウェアライセンスを購入することなく、次世代ERP「SAP S/4HANA」への移行検証(Proof of Concept)を可能にする「SAP S/4HANA環境提供サービス」を販売開始すると発表した。価格は個別見積りで、標準価格は月額300万から(税別)。

同サービスは、現行の「SAP ERP 6.0」から「SAP S/4HANA」への移行を検討している企業を対象に、IaaS環境、SAPソフトウェアライセンス、運用サービス一式を月額で提供する。

利用は最短3カ月から最大6カ月まで可能で、SAPソフトウェアに関する質問には同社のSAP認定コンサルタントが対応する。

また、「SAP S/4HANA」のアプリケーション開発プラットフォーム として活用が推奨されている、SAPのクラウドサービス「SAP Cloud Platform」も利用可能なため、新環境におけるアプリケーションの動作確認も実施できるという。

「SAP S/4HANA環境提供サービス」の概要

同サービスは、同社が提供する既存の「SAP S/4HANA」移行支援サービスと組み合わせることで、事前の移行診断から、業務データや業務シナリオなどお客様資産の適切な移行、検証後の移行実現性や投資概算の検討までを支援する。

富士通のSAPソリューション全体像

同社は同サービスを第1弾として日本国内で提供を開始し、今後グローバルに展開していく。