研究者、現実はコンピュータシミュレーション上の仮想現実ではないと示唆

Physicists find we’re not living in a computer simulation|Cosmos

われわれが「現実」として認識しているこの世界は、実のところ、コンピュータ上でシミュレートされた仮想現実にすぎないのではないか――こうした考え方は小説や映画、ゲームなどで人気の高いテーマの1つとなっている。コンピュータやインターネットが日常生活に普及し、仮想現実(VR)技術や拡張現実(AR)技術がエンターテインメントで普及を始めy率昨今、このテーマは親しみやすいものと言える。

このシミュレーション仮説に関しては複数の考え方があり、時折面白い議論や発表が起こってはメディアを騒がしている。Cosmosに10月2日(米国時間)に掲載された記事「Physicists find we’re not living in a computer simulation|Cosmos」が、そうした議論にまた新しい示唆を追加した。オックスフォード大学の論理物理学者チームが、現実は単純なシミュレーションによって生み出されたものではないと指摘したことを伝えたのだ。

研究者らはもともと別の問題を調査するための研究に取り組んでいたが、その過程で、物質の中で発生する特定の量子現象をコンピュータシミュレーションすることが実質的にではなく原理的に不可能であることを発見したとしている。シミュレーション対象となる粒子が増えるとシミュレーションの複雑性が指数関数的に増加することを発見したとしており、計算したところ、数百の電子に関する情報を保持しようとすれば、宇宙に存在するすべての原子の数よりも多くの原子が必要になると説明している。

研究者らの指摘は「Quantized gravitational responses, the sign problem, and quantum complexity」に掲載されていると説明がある。

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