オプティムは、同社の佐賀本店を10月20日に佐賀大学本庄キャンパス内へ移転し、地域と融合したイノベーション起点「オプティム・イノベーションパーク」を開園する。

オプティム・イノベーションパークの予想イメージ(同社資料より)

大学構内にIT系企業のラボや施設が建てられる話は欧米では耳にする話だが、IoTやクラウドをはじめ先端のIT技術を展開するオプティムは、同社の佐賀本店を国立大学法人佐賀大学の本庄キャンパス内に移転し、先端技術と地域を融合させるオプティム・イノベーションパークとして開園させる。東証一部上場企業の本店の国立大学構内への移転は国内初になるという。

同社代表取締役社長である菅谷俊二氏が、佐賀大学在学中である2000年に設立したオプティム。2006年には東京オフィスを本社化、2015年10月には東京証券取引所 第一部へと市場変更を行っている。佐賀大学とは、AIやIoTを活用した経済効果予測、農薬自動散布を実現する「アグリドローン」、ハウス内作物の全天球画像分析ロボット「アグリクローラー」、生産者情報や生産工程、栄養価などやさいの個性を二次元コードに埋め込む「スマートやさい」。ノリ養殖におけるAI/IoT/Robotの活用やAI・IoT技術を医療現場の課題に対して効率的かつ効果的な医療を実施するための「メディカル・イノベーション研究所」設立など、産学連携を広く実践している。

施設概要(同社資料より)

佐賀大学本庄キャンパス内に設立されるオプティム・イノベーションパーク、オプティム・ヘッドクォータービルには、パートナー企業のサービスや技術を紹介する"オプティムAI・IoT・ロボットパビリオン"や地元の農業法人と運営する「オプティム・カフェ」などの施設も備わる予定。ドローンやロボティクスの研究開発を行う「オプティム・ロボティクスラボ」や「オプティム・ドローンランド」なども併設される予定で、佐賀大学と共同研究もこれまで以上に進められるようになる。同社は新たなビジネスモデルの創出し、九州、日本そして世界への展開を目指すとしている。