パロアルトネットワークスは9月25日、ランサムウェア防御の機能などを強化した同社のエンドポイント・セキュリティ製品である「Traps」の最新版を提供開始すると発表した。

最新版では、新しいランサムウェア対策機能と既存の複数の防御機能を組み合わせ、より確実なランサムウェア防御を実現するという。同製品は、独自のシグネチャレス防御技術で、エンドポイントの侵害前に既知及び未知の攻撃を防ぐとしている。

主な機能強化点として同社は、ビヘイビア・ベースのランサムウェア対策機能、カーネル・エクスプロイト防御の強化、macOSのローカル解析の3点を挙げる。

ビヘイビア・ベースのランサムウェア対策機能では、シグネチャレスのマルウェア対策機能に、新たにビヘイビア・ベースのランサムウェア対策を追加。システムを監視し、ランサムウェア独自の動きを検出した際には、ユーザーのデータの暗号化が始まる前に阻止するという。

カーネル・エクスプロイト防御の強化に関しては、WanaCrypt0rやNotPetyaのようなOSの中核へ悪意あるペイロードをインジェクトして実行する、新しいエクスプロイトを防ぐとしている。

macOSのローカル解析では、macOSユーザーへの攻撃増加に対応すべく、オフラインでも実行可能なシグネチャレスのローカル解析機能を追加したという。