SCSKグループのWinテクノロジは9月19日、Microsoft SQL Serverのリソースデータをマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に蓄積し、モニタリングサイトの提供と専門家による定期診断でデータベースの安定運用を支援するサービス「Cloud DB Doctor」を提供開始したと発表した。

「Cloud DB Doctor」は、SQL Server の内部構造を理解した専門エンジニアにより開発されたエージェントが、マイクロソフトが提供する機械学習サービス「Azure Machine Learning」にモニタリング情報を蓄積するとともに、Winテクノロジが長年蓄積したSQL Server の運用ノウハウによる診断結果を提供するサービス。顧客のデータベースの構成情報や稼働状況をクラウド上に蓄積しながらモニタリングし、独自の手法で検証を行うことで、問題発生予測と原因特定および早期解決を支援する定期診断を実施する。

サービスの利用イメージ

同サービスで提供される「モニタリングサイト」では、顧客が使用するデータベースのリソース情報をクラウド上のAzure SQL Database に蓄積し、Web画面にて、アセスメント情報や、アラート情報を提供。グラフ表示(CPU稼働率、メモリ使用率などの基本リソース情報、インデックス、トランザクションなどのSQLリソース情報)や自動アラート(閾値判定によるアラート、Azure Machine Learning による異常検知)が可能だ。

また、「定期診断サービス」では、WinテクノロジのSQL Serverエンジニアがアセスメントを行い、現状分析による課題の明確化、改善策のアドバイス、診断レポートの提供(年2回/6ヶ月ごと)を実施する。

モニタリングサイトの画面例

そのほか、「Cloud DB Doctor」サービスの中で発見された問題やトラブル発生時の解決に向けて、Winテクノロジのエンジニアが支援する「問題対応サービス」や、定期診断サービスと同様の診断を、要望に応じたタイミングで追加実施する「追加診断サービス」などをオプションサービスで提供する。

「Cloud DB Doctor」のサービスは、データベース インスタンスごとに使用するCPUコア数とオプションによって料金が決定し、「Cloud DB Doctor 1~8コア(年2回の診断レポート)」の料金は月額9万9800円(税別)。契約は1年単位で9コア以上は8コアごとに月額5万円が追加される。

オプションは、「問題対応サービス(10時間まで)」が20万円(税別)、「追加診断サービス(1回)」が10万円(税別)だ。