クラウディアンは9月15日、米Cloudianが人工知能(AI)および機械学習開発に必要となる膨大なデータ管理ソリューションのために、オープンソースのオープンソースの分散型ディープラーニング(深層学習)ライブラリ「Deeplearning4j(以下、DL4J)」の商業的サポートを手がける米Skymindと提携することを発表した。

両社は、今回の提携によりエンタープライズ品質のAI/機械学習ソリューションを共同開発を行う。Skymindは、JavaやScalaで書かれた商用グレードでDL4Jの商業的サポートを行っており、膨大なデータの中にあるパターンを認識し、実用的なインテリジェンスを提供するという。

「Deeplearning4j」と「CLOUDIAN HYPERSTORE」の連携イメージ

一方、クラウディアンは同社が開発・提供するスケールアウト型のオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HYPERSTORE」を活用。ディープラーニングのトレーニングに使う膨大なデータを経済的に処理・保存し、拡張可能なストレージシステムをオンプレミスのデータセンターに提供する。

最初の連携ソリューションは、ネットワーク攻撃の可能性を識別するセキュリティ監視ツール。同ソリューションはパターン認識を使用し、疑わしいネットワークトラフィックを特定する。ユーザーは攻撃の発信元と宛先の両方を見ることを可能とし、対策を講じることができるという。クラウディアンは、トレーニング環境、アルゴリズム開発および継続的なアップグレードを可能にする大量の非構造化データの管理を行う。

今後、両社のソリューションは特にヘルスケア、金融サービスの詐欺検出、セキュリティ、ロボットなどの業界における活用を期待しているという。なお、同社はこのほどホームページのドメインをcloudian.jpからhttps://cloudian.com/jp/に変更している。