NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は9月7日、NTTドコモの回線を利用したMVNO「OCN モバイル ONE」において、NTT Comが持つトラフィックコントロール装置の機能を活用し、インターネット利用時の通信速度を改善すると発表した。

同社はこれまで、OCN モバイル ONEの通信品質を向上するため、「加入者の伸びに合わせた通信回線の増強」「通信開始時の速度を向上する『バースト転送機能』の提供」「トラフィックコントロール装置の導入による通信速度やコンテンツ表示時間の改善」を実施してきた。

今回は、動画など大容量の通信時にデータ送受信のペースを最適化することにより、ネットワークの混雑を緩和し、9月27日より順次、NTT Comの通信設備での運用を開始する。

具体的には、利用が集中する混雑時間帯に「https通信のペーシング」を実施する。同機能でパケットを適切なペースで送出することにより、再送を抑制してネットワーク全体を流れるパケット量を適切に保つことが可能になる。

また、一般に動画を視聴する際は、少し先の分までデータを利用端末側に読み込んでおく「バッファリング」が行われるが、今回の取り組みではトラフィックコントロール装置からパケット送信のペースを調整することで、バッファリングデータの量をコントロールし、契約の通信容量を有効に利用することが可能。

https通信のペーシングのイメージ