重要なファイルやメールを暗号化する習慣は、利便性との線引きが難しくなかなか浸透しない。極めて重要なメールやファイルは億劫であっても暗号化することが求められる。情報セキュリティメーカーのデジタルアーツは、同社の企業・官公庁向け暗号化・ソリューション「FinalCode Ver.5.3」を29日よりグローバルで提供開始する。

「FinalCode Ver.5.3」イメージ同社資料より

「FinalCode」は、重要なファイルを暗号化し、利用状況の追跡や遠隔での削除も可能とする情報漏えい対策ソリューションで、暗号化するファイルは指定したアドレスやグループ以外では復号できない。ファイルへのアクセスログも管理画面からは"いつ""だれが""どのファイルに""何をしたか"を端的に追跡確認できる。

新バージョンでは、PC上のフォルダーやZIPファイルそのものを暗号化する「セキュアコンテナ」機能を搭載。フォルダーそのものをセキュアな領域として暗号化、セキュアな領域と定義。フォルダーの内部のファイルは平行して開けるようになる。Windowsのエクスプローラーのように振る舞う「FinalCodeエクスプローラー」でフォルダー内のファイルを権限に応じた編集ができ、暗号化されたZIPファイルも解凍圧縮工程を省いて編集できるようになる。

そのほか、暗号化ファイルのメタ情報として「タグ情報」を付与でき、検索のほか暗号化されたファイルの管理方法の拡張が期待できる。